WASP STAR [APPLE VENUS VOLUME 2] by XTC(2000.05.28 2000.07.02 'HOMESPUN'掲載追加)

WASP STAR [APPLE VENUS VOLUME 2] またまた、ANDYとCOLINが素晴らしい仕事をしてくれました。
前作'APPLE VENUS VOLUME 1'の続編と言われた新作、'WASP STAR [APPLE VENUS VOLUME 2]'の登場です。
相変わらず、楽曲といい、演奏の肩の力の抜け具合といい、素晴らしい出来です。
一応予告どうり、前作のアコースティック系のアルバムから今回はエレクトリック系のアルバムとなっていますが、その辺はあまり気にしないで良いのではないかと思います。
あえて前作と今回の作品を区別するなら、前作はちょっとひねくれた、でも素敵な英国の通俗歌謡をXTC風に仕上げた、そして今回の作品はやっぱりひねくれているけど、でも素敵な英国ポップ・ロックをXTCのスタイルで仕上げた、そんな違いではないでしょうか??
(以前も言いましたが、ホント'素敵な小唄作りデュオなのです^^)
アートワークも凝っていて、特に前作でもCDのレーベル印刷が素晴らしかったのですけど、今回もCDの印刷がそんなアルバムのスタイルを表したようなポップアート的な仕上げ、そして日本初回プレスには'PICTURE BOOK-THE ART AND SOUL OF XTC'が付いていますが、これがまたXTCらしい素敵なポップアートとなっています。
実際には前作のレコーディング中に並行的に作業が進められた曲も何曲かあり、そんなところからも前作と今回の作品の共通した流れが感じられます。
ちなみに前作がアコースティックアルバムと言われながら、実際にはデモトラックアルバムの'HOMESPUN(2000.07.02 追加掲載)'で判るように作曲及びデモレコーディング自体はデスクトップレコーディングで行われていたようですから、前作だってなんだかんだ言って、現代的なデジタルレコーディングだったわけです。
だから、アルバムの差異をアコースティックだエレクトリックだと言うほうが間違いというものでしょう。
そんな話はとにかく、前作同様、今回も捨て曲無し(特にCOLINの曲は今回素晴らしい出来です)、音もアートワークも素晴らしい作品であることは間違いありません。
ちなみに、音質は何とHDCD仕様となっていますので、HDCD対応プレーヤを持っている方は是非聴いてみて下さい(まあ、そんなもん持っている人も多くは無いと思いますが^^)。
その関係からか、このCDはマスター中のトラックインデックスもXTCの指定どうり日本で手を入れず、そのまま使用しているそうです。
でも、HDCD対応プレーヤで無くっても、十分素晴らしい音質と分離の良さが楽しめますけど。
さてさて、色んな人がXTCの過去のアルバムとの比較を言っているけど、正直そんなのは無駄な事、たった二人になってはしまったけど、現在進行形のXTCがここにあるのです。

PS:ちなみに、Y2K問題でレコーディングを遅らせたって話、ホントかなー????

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