HOTコロッケの“橋本オーナー”によるライブ講座!

ライブを見ていて、「こうしたらもっとよくなるんじゃないかな」と感じたことが書かれています。
あくまでも個人的アドバイスですが、HOTコロッケでライブをする際の参考にどうぞ。


■PA機器の使い方

■マイクの上手な使い方

■MCについて

■ステージ姿について

■バンランスについて

■その他





■PA機器の使い方
「パワードミキサーの操作」(1)

出演者の中にはPA機器に慣れている方もいれば、不慣れな方もいます。
ここでちょっと不慣れな方向けの講習会を開いてみましょう。
お断りしておきますが、この操作をマスターしないとライブが出来ない、ということではありません。
わからない時は、スタッフが親切に(?)教えてくれますので安心してください。


これはパワードミキサーの写真(一部)です。
パワードミキサーとはミキサーとアンプが一緒になっているものです。

一番上の黒く丸いのはマイク用の差込口です。左から1,2,3と番号がついています。
マイクのシールドをつなぐとき、シールドの番号と同じ番号に差し込んでください。
1番には1と書いてあるシールドをつければ、あとでわからなくなることが防げます。

次の穴はギターやキーボードをつなぐためのものです。
同じ番号にマイクとギターの両方をつなぐことは出来ません。
1番にマイクを差し込んで、同じ1番にギターを・・というのはダメです。
別の空いているチャンネルを使ってください。
その次の3番目の穴は説明を省略します。

その下ですが、つまみがならんでいます。
一番上の白いつまみはGAINです。つまり入力レベルを調整するもの。
このつまみの左下に見える赤いランプがインジケーターで、最大音でインジケーターが点灯するようにつまみを調整します。
あまり絞りすぎるといい音が出ませんし、あまり上げ過ぎると音が割れます。
一度調整したらあとは動かさないこと。
音量を調整するのに、このつまみを回している人がいますが正しい操作ではありません。

次の3つの緑色つまみが音質です。
上がHIGH(高音)、真ん中がMD(中音)、下がLOW(低音)です。
12時の位置がフラットで、右に回すと強調されます。好みの位置にして使ってください。

その下が青いつまみで、モニター用です。上がMONI1、下がMONI2となっています。

その下の白いのが、EFFECTです。いわゆるリバーブです。
どの程度にするかは、各人の好みによります。

一番下の赤いつまみは左右のバランスです。
これは通常は真ん中(12時)にしておくのですが、まれに右もしくは左に絞ることがあります。
ピアノのマイクを使う場合、12時にしておくと左からも聞こえてしまうので、
「右側に置いてあるピアノの音が左から聞こえるのはおかしい」と言った人がいました。

写真の一番下に見える白い細長いのがフェーダーで、これで音量を調節します。
上にも書きましたがGAINのつまみで調節しないようにしましょう。





■マイクの上手な使い方
モデルはSeaMoonのぴょんさんにお願いしました。(演技指導:橋本オーナー) 

まずHOTコロッケにあるマイクの種類ですが、
先っぽが丸いのが「ボーカル用」です。
そして先っぽが角ばっているのが、どちらかといえば「インスト用」
もちろん丸い方が足りなくなったときは、
こちらをボーカルに使っても大丈夫です


悪い例:マイクが遠い
これだとマイクから遠すぎます。音量が出ないし、
パンチのある音になりません。
マイクから離れて歌う人が結構たくさんいます。
良い例:
自信を持ってこれくらい近づきましょう。
きれいな音が出ます。
そして口の正面にマイクが来るようにしましょう。


悪い例:マイクが下がっている
音の点では問題はないのですが、
写真に撮ったときマイクが顔にかかってしまいます。
良い例:
このように斜めにすればきれいに写せます。


悪い例:マイクスタンドがじゃま
マイクを手に持って歌う場合は面倒でも
スタンドを下げてください。
これも写真がきれいに撮れるためのものです。
良い例:
これですっきりします。なんとなくプロっぽく見えますね。


悪い例:目線が下を向いている
ときどきならいいのですが、ずっとこの状態ですと
「どうしちゃったのかなぁ?」と心配になってきます。
顔は上げて歌いましょう。そして“目”を見せましょう”
悪い例:目をつぶる。眉間にしわを寄せる
曲の盛り上がりや、気持ちが高ぶったときにやると、
ビジュアル的に効果が出ますのでたまにはいいのですが、
あまり目をつぶっている時間や回数が多いと、逆効果になります。
目をつぶるのは効果を計算してやりましょう。
眉間にしわを寄せるのは、自分ではわからないのでやりがちですが、
見栄えがあまりよくありません。ライブは見栄えが大切!

良い例:
こうして目線を正面の壁に向け、目を開けると、断然印象がよくなります。



どうです皆さん、参考になりましたでしょうか? そして ぴょんさん、ご協力ありがとうございました。









■MCについて

MCはライブで重要な役割をします。

1)あいさつ
ステージに上がったらあいさつは不可欠です。「こんばんは〜、○○です。よろしくお願いしま〜す」というあいさつですね。これはいつやったらいいのでしょうか。
ほとんどの出演者は1曲目を始める前、もしくは1曲終了後にやっています。まれにあいさつを忘れることがありますが、これは論外です。
1曲終了後方式はカッコイイのですが、単独でライブをする場合はともかく、複数の出演者がある日は、やはり最初にやった方がいいと思います。
あいさつで初めてステージと客席がひとつになると考えてください。

2)メンバー紹介(自己紹介)
気をつけたいのは、早口になりがちということです。固有名詞ですから、ゆっくりと大きな声で紹介しましょう。
お客様が知り合いだから、いまさらと思いがちですが、きちっとやるとイメージが断然よくなります。
それからメンバー紹介のとき、いつ結成したとか、どういう仲間なのか話してくれると背景がよくわかり、親しみが増します。

3)曲紹介
これもメンバー紹介と同じで、固有名詞です。自分たちはいつもやっている曲ですからわかっていますが、全く初めての人がいるかもしれません。ゆっくりと大きな声で話してください。繰り返して紹介することもいいと思います。オリジナル曲の場合は、いつどういう状況で作ったとか、話していただけると興味が増します。

4)その他のMC
MCの内容は基本的に自由ですが、自由であるからこそ難しいものがあります。
ライブは音楽5、MC3、見栄え2という感じになると思います。音楽にのみ神経をそそぐと、ライブが単調になりがちです。
演奏、曲紹介、演奏、曲紹介と繰り返していくと単調になります。MCはライブが単調になるのことを防ぐ意味で、重要な役割を演じます。






■ステージ姿について

ライブにおける“見栄え”は大切です。これは容姿とかコスチュームのことではありません。基本的なことをお話します。

まずボーカリストですが
下を向かず顔を上げるようにしてください。譜面を見るのは仕方がありませんが、歌詞などは出来るだけ覚えておきましょう。それから目をつぶるより、目を開けていたほうが印象がよくなります。

インスト担当
正面を向くこと。90度横を向いている人がいます。もっとひどいのは背中を客席に向けてしまっている人もいます。

立つか座るか
どちらでもやりやすい方でかまいません。座る場合は低い椅子か高椅子を使います。
低い椅子の場合は、後方の客席から見えなくなるというデメリットがあります。







■バランスについて
インスト+ボーカルの場合、音のバランスが大切です。特にエレキギターやドラムが入るときは、ボーカルの音が消されがちです。
あくまでもボーカルが主役なのですから、他の楽器の方は自分の音量をよくチェックし、バランスよくライブしてください。





■その他
ギターのチューニングをするときは、音量を絞りましょう。演奏時の音量でチューニングをするのは、ちょっとうるさく感じます。チューニングは自分だけわかればいいので、大きな音は必要ありません。