デッドニング

車のドアの内張りを外すとドアの鉄板がでてきます。ただ、この鉄板はサービスホールで穴だらけなのです。これでは、ドアスピーカーの背圧が穴から漏れてしまい、音がモコモコしてしまいます。これをなくすためにドアのサービスホールを埋めます。つまり、ドア自体を密閉スピーカーボックスにすることで、きっちりとスピーカーを鳴らそうというわけです。以下で手順を紹介します。


手順


ドアの内張りを外します。ギャランの場合は、ネジが7箇所(前よりに2箇所、後ろよりに2箇所、ドアノブに1個所、トッテ2箇所)と、下にフック3箇所で止まっています。これを外して上に持ち上げると外れます。すると、このように穴が開いています。ここにはビニールが付いていますが、それを全てとります。ビニールは黒いブチルのりがついていますが、これも全て取ります。このノリが厄介で、かなりべとべとで取れません。アセトンだと簡単に取れるそうですが、簡単に手に入らないので、灯油を使いました。あとは根気だけです。
のりを取ったら、外側のパネルに制振シートを貼ります。スピーカーの裏になる部分を中心にし、その上から吸音シートを貼っていき、ドア全体に貼ります。


外側のパネルの処理が終わったら、内側のパネルの穴をふさぎます。これには「ダイナマット」を使いました。一種の制振シートで、プロのショップなどでも使われています。カーオーディオショップや最近では量販店でも手に入ります。本当は一枚貼りが良いようですが、お金がないので、穴のところだけの部分貼りにしました。ドライヤーなどで暖めて、やわらかくしてローラーやドライバーのグリップなどで圧着していきます。ドアノブのラインはスムーズに動くようにコルゲートチューブを巻いて、ダイナマットとくっつかないようにしました。あとは、スピーカーの取り付け部分も制振シートを貼りました。

スピーカーの取り付け部分には防音シートを貼って、音が全て後ろに行くようにしました。私の場合はスピーカーを内張りに取り付けるため、内側にスピーカー台を作りませんでした。


あとは、内張りを元に戻せば完成です。かなり中低音が締まります。モコモコしません。全体的に音がクリアーになります。助手席側も同じ手順でデッドニングをします。


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