「春はまだ・・・」
2000年高松宮記念sideB〜2
馬体重が発表されると、プラス10Kg。パドックでの様子も何となくしっくりきませんでした。
うなるような気合と、程よい余裕。このバランスが良い時がブラックホークの好調な時だと
私は思うのですが、どうも余裕の部分が足りないように思えました。
順調に来ていたら恐らく一番人気になったであろうアグネスワールドも、一頓挫あったせいか
気配が今一つのようです。ハイペースにならないというのはブラックホークにとってマイナス材料です。
また、昨夜からの雨や、開催8日目ということもあって、良馬場とはいっても
時計勝負になるような馬場は望めそうもありません。
1分8秒台後半の決着になるのなら、とてもブラックホークが勝てるとは思えません。
そして、その予感は当たってしまいました。外枠を引いたために、道中はふわふわと外を
走る展開。決して上手なレースとは言えませんでした。4コーナーでは先頭集団に取りつきますが
手応えがあまりよくなく、私はその時点で、諦めてしまいました。
それでも、ブラックホークは直線に入ってからじりじりと伸びました。
外からあっという間にかわしていくキングヘイロー。内から粘るディヴァインライト。その少し後ろに
ブラックホークはいました。アグネスワールドとの3着争いに借りを返されるようにハナ差負けての
4着でした。本当によく頑張っていると思います。諦めてしまった私とは対照的に・・・。
結果は出せなかったけど、私はもっと彼が好きになりました。
もどる