パドックでのハヤカゼは、少し元気がないように見えました。夏場の暑さ、 長距離の輸送などいろいろあったのかもしれません。 眼のまわりが少し黒ずんでいるようにみえます。それでも、彼の底力 に期待せずにはいられません。
レースは、スタートから躓き、いいところはあまりありませんでした。 ウイナーズサークルで目の前を通り過ぎていく笑顔の騎手を見遣りながら、 私はショックのあまり呆然としてしまいました。 こんなに負けてしまったことに、どんな言い訳を見出したらいいのか。 やっぱり力が衰えてしまっているのか・・・。 想像どおり、この芝が合わないのだろうか。 言葉を失いました。
暑かった函館の太陽も傾き、日陰に入ると肌寒いくらいに感じます。 とぼとぼと、予約のすき焼きのお店に向かいました。 その食事のおいしさがかろうじて、函館まで追いかけて行った私を慰めてくれました。