シャープのGF−535でございます。
e-boyさんから送っていただいた画像です。
なんともはやコメントが素晴らしい。
あの時代をバビーンと彷彿させますねぇ。本当にありがとうございます。
クリックすると拡大表示されますヨ。
(注・・・・文中の島名と飲食店名は「いた」がイニシャル表記にさせていただきました(・∀・))
職場の物置から出てきたシャープの大型ラジカセです。型番はGF−535。
ラジカセ全盛時代には全く関心が無かったシャープのラジカセですが、こうして現代に見るとやはり「時代」を感じ取ることが出来てとても懐かしいですね。そこそこ売れたシャープの大型ラジカセは1980年前後の庶民の求める「新しさや立派さ」の尺度にマッチしたのでしょうね。
余談ですが、私は大学時代、夏の間は伊豆七島のK島の海辺の「S」っていうログハウス飲食店があって、そこで長期バイトをしていました。当時の神津島はナンパの島でしたから、夏には大勢の若者男女が押し寄せました。私的には別にナンパの目的があったわけでもなく意外に冷静にバイトを楽しみました。そしてちゃっかりと...(以下省略)。
カップルで行くのではなく、男同士、女同士で”出会い”を求めて竹芝桟橋から東海汽船の船に乗りこみ行くのですが、当時の島に向かう若者たちの多くは大型ラジカセを手にしていました。流れていたのはディスコなどでヒットしていた曲が多かったです。彼らは公共の場所でも大きな音で自己の存在をアピールしていましたから周囲には迷惑この上ないことでしたが、当時は誰も文句を言う人はいませんでした。(ほとんどが10代後半〜大学生位の歳だったかな?今で言うmen's eggに出てくるような人たちが多かったですね)。ナンパ目的男の集団の中でシャープラジカセのシェアは高かったです(笑)。
私のビクターRC−838よりも更に一回り大型です。このモデルはいつ頃のものでしょうか?メタルテープ対応になっていますから、1979年(昭和54年)頃よりは新しそうですよね。この時期以降は私も高校生になっており大型ラジカセには関心が無かったので詳しいことは不明です。(いた注・・・・1983(昭和58)年頃の製品のようです。下にカタログ載っけときました(・∀・))。 「SHARP」エンブレムと型番。
個人的にシャープのラジカセはあまり馴染みがありませんでした。中学の時の友人がモノラルの初期サーチャーを持っておりましたが、型番は忘れました。よく少年雑誌などに広告が出ていたのですが知っていますか?
シャープお得意の一発選曲機能「APSS」搭載。曲番指定で飛び越しプログラム選曲出来るのがご自慢でしたね。故にサーチャーなのでしょうか?「APSS」ボタンを操作すると、メーターパネル上部の1〜5のLEDで曲番表示されます。上部横列のボタンは左から、録音ミュート/録音切り替え(自動・手動)/テープ切り替え(メタル・ノーマル)/テープ/ライン/ラジオ/FM(STEREO・MONO)です。イッパツセンキョクっていうとラジオ曲のプリセット(一発選局)かな?と思いますが、これはテープの頭出し(一発選曲)でした。APSSの出始めの70年代半ばはクオーツシンセサイザーチューナーは高嶺の花でしたから(例えばビクターJT−V20とか)ラジカセ搭載は1980年のソニーのCFS−10(メタル365)登場が初めてでしたよね?? 正面です。シルバー塗装のボディー、ワンボディー大型ラジカセも終盤の時期ですね。
もっともこの後にシャープからは更に大型のシリーズが出ていましたね。
この後のものはもう持ち運んで使うようなサイズではなくなってきます。
人の手で持ち運んでの使用はこの535のサイズまでが限界ではないでしょうか?
ちょっと上から。キラキラしていて私のような渋好みの感覚からするとパチンコ台を連想してしまいます。よく言えばアニメに出てくる宇宙船のコックピット??スペイシーなスタイル?現在のミニコンポに通じる派手派手の始まりでしょうか?
シャープの大型ラジカセは、他社のものを圧倒する光り物と特大のボディーがウケて結構売れたのでしょう、本格的なオーディオを志向しなかった同級生は喜んで求めていましたから、懐かしく思うファンの方も多いのではないでしょうか?同時代に流行ったクルマでは「セドリックの430」!!(笑)
後部「端子パネル」これもフォノイコライザーを内蔵しているんですね。ラインとフォノは同一の端子を使用しての切り替え式になっています。
昭和58(1983)年3月のシャープのラジオ付きカセットテープレコーダー総合カタログに535が載ってましたヨ。
スキャン状態が悪くてごめんなさい。8年前のスキャナももう寿命ですね。
2003年3月12日。