松下のRQー568でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。

昭和54年のカタログにかろうじて載っているRQ-568。大きさと定価を調べてみると、当時の大ヒット製品であるソニーの1980マーク5(376×246×108mm■5.7W■44800円)と1990(438×295×136mm■5.5W■49800円)の間にぶつけたような印象を受けます(427×280×145mm■4.5W■45800円)。しかしながらパワー競争をあえて避け、スコーカを加えた3ウェイスピーカを採用することにより、高音質を求める購買層を獲得しようとしたのでしょう。確かにかなりの高音質です。素晴らしい。ただ、当時すでにこのラジカセを買うお金を出せば、ステレオラジカセが購入できる時代に突入していました。モノラルラジカセにとっては過剰品質バリバリの設計。開発チームにとってもほぼ最後の高音質モノラルラジカセだったかもしれませんね。
基本的にソニーのCF1980と似通ったパネルデザインです。1980はもはや究極のデザインですからどうしても似るのは仕方ないことです。タイマースタンバイとメモリーカウンターとスコーカ、ワンタッチレコーディングボタンが1980じゃないぞ、と主張しています。
表示がなぜか英語の小文字です。
スイッチ類は松下独特の軽いタッチ。ほとんどプラスチック部品のため、さほど高級感は感じられませんが、頑丈そうで頼りがいがあります。
「system up hole」の深さは30mm。この穴に何を立てたのでしょう。外部マイクのスタンドでしょうか。強度的にそう重いものはつけられませんよねぇ。
右が明生さんがスキャンしてくださったカタログの写真です。クリックすると昭和54年の松下のカタログのページへジャンプしますヨ。
榊さんから問いあわせがあったので、タイマースタンバイのメカを撮影してみました。カーソールを画像にあわせるとピンチローラーが下りてきて録音状態になりますヨ。
2003年2月26日。