RQ-448でございます。
私が中学生の頃、父に買ってもらった想い出の機種です。
写真のものはマイク上のポーズスイッチのツマミが欠落していますが・・・・。
なかなか抜けの良い音ですが、低音が
物足りないかなぁ。でもこのラジカセ、爆発的
ヒット作だったんですよねぇ。

テクニカルガイドのスキャン画像でございます。
ホームページを見てkazuさんが送ってくださったコピーをスキャンしたものです。
kazuさん、ほんとうにありがとうございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
 
表紙 定格 系統図
展開図1 分解要領
回路図 展開図2
展開図3 プリント基板
梱包要項 ダイヤル駆動図
石川の細川さんから、以下の情報をいただきました。本当にありがとうございます。
私もRQ−448を使用していました。懐かしい限りです。同世代の方なら既にご存じでお邪魔かもしれませんが一文書かせていただきます。
私の当時の愛機はMAC ff (Full-Function)の後期型です。前期型はNATIONAL(大文字)、後期型はNational(N以外小文字)のロゴがダイヤルライト横にありました。
出力は定格で1.3Wでしたか、本機ではΦ10cmスピーカで上位のRQ−550ことMAC FO並でした。前期のカタログでは後発のRQ−540ことMAC GT 同様にスーパーパーマロイLH(Long-life High-dencity:寿命改善型パーマロイ)ヘッドを謳っていながら後期からはカタログから機能落ちしていたのが癪のタネです。
マイクミキシングはソニー以外の大半のメーカーがそうだったようにモニタ音量の調節のみにとどまり、録音レベルまで変えられるものではなかったようです。ただGTは感度調整ボリウムだったと聞きましたので愛川欣也氏のCMのようなDJ的な使い方も出来たかもしれません。
あとHPでも書かれていますが、ミキシング同様ポーズ機構がキャプスタンとピンチローラを解放するタイプではないため、友人の Pro1900の灰色のレバーが羨ましく、後発RQ−545ことMAC FT のデザイン的に馴染まないポーズボタンがねたましく思えたものです。
テープカウンターは特徴的なくぼみの奥まった位置にあり550等の黒字に白のボタンも含め大きいものと比べると使い難かったです。特に550は4万超と高価なモデルで最大の特徴が当時中級以上のカセットデッキ専用機能のメモリーカウンタとMAC BB(RQ444) & JJ(RQ433)以来のオート・リワインド(テープ終了後始端まで巻戻る)の合体技の便利さを誇示していました。ポーズがメカニカルでもない550と448の唯一最大の機能差がここでした。あとはヘッド以外同じみたいなものと言っても過言ではなかったような・・・
ただし、BB、JJ、FOはAR機能ゆえにFFボタンがロックできない仕様になっています。再生と巻き戻しボタンを予め同時ロックする操作構成のためキュー&レビューも成立しない。後の音のMAC(RQ552)がキュー&レビューを採用しつつスイッチ切替で1曲単位の頭出しの音声感知(ミュージックセレクタ)が可能になった事を考えればそれほど有益な機能だったか?です。対するソニーは Pro1900を除くほとんどの機種がキュー&レビューを採用していたのが好対照といえます。
あとは・・・使わなかったオプションとして背面NSBクリスタルとMPX-OUT&STEREO-IN 端子を使ってのステレオ化アダプタを覚えています。高価なことと、どちらも自分では日常的には使わない機能だったため買っていません。まだステレオ聴取が一般的ではなかったですから。
余談ですが家に日立のパディスコ2000なるラジオがありました。(因みにラジカセのTRK-1280はパディスコGFと呼ばれました)内蔵スピーカはモノですが、ステレオ再生可能な入感があるとランプが点灯、任意の周波数で別のFMラジオにLchをとばし自機のRchとでステレオ再生するというものでした。当時MACやCOUGARのオプションだったアダプタはこれを有線でやったものだと思います。
書き出したらキリがなさそうなのでこの辺で筆をおきます。
資料無しで書いていますので間違い等ありましたらご指摘下さい。希望ですがハイファイMACとMAC FO(エフオー)のエントリーを希望します。
(ああ、書いていたら Studio1700 と Pro1900 が互いの機能を並べて張り合う自己主張CMを 思い出してしまいました。名機でしたね、あの2台は。)

(追記)
前後期の件ですが私は48年の夏頃に親に頼み込んで購入した際手持ちの2枚のカタログの写真が春夏で違うことに気付いたものです。
春号の仕様一覧表でffはLHヘッドに○があるのに夏の同項にはないのです。
意匠も前述のとおり変更されていました。よくある半期毎の仕様変更かと。
初録音はラジオじゃなくてNHK−TVのお国自慢にしひがし(^^;;でした。お試しの付属テープがもったいなくて使えなかったりしました。
音の冒険ブックという企画、記憶にありますが、私の購入時にもジーンズ柄の表紙で中には録音のテクニックとか当時流行の歌謡曲やフォークの譜面歌詞を収録したMAC購入者向けムックが付いてきました(書名は失念しました)。
・・・・とにかく思い出つきないマシンです。

以下juさんからいただいたロゴに関する情報です\(^o^)/ありがとうーーー♪

「細かい所では448の発売後にナショナルのICが改められ、448の初期ロットは「NATIONAL」、
448の途中からと545には「National」のロゴが左上部に取り付けられていました。」
補修部品価格表です。ただし、販売店渡価格は支障がありそうなので消してあります。
1ページ目
2ページ目
3ページ目
4ページ目
5ページ目
6ページ目
RQ448
(ff)
RQ550
(FO)
RQ540
(GT)
RQ545
(FT)
RQ444
(BB)
RQ433
(JJ)
RQ552
(音のマック)

細川さんからのメール、読んでいて本当に嬉しくなりました。まさに初期ラジカセの世代共通の甘酸っぱい気持ちが文章にギュウギュウ詰まっていますね。小学生の頃、細川さんがもし近所に住んでいたら、いつもつるんで性能比較遊びしたりカタログ集めにいったりしたと思います。
こういうスペックを交えた想い出話ができる人って、同世代でも意外とまわりにいないものです。えっ?どうしてあんなに流行ったラジカセなのに・・・と不思議に思うことがあります。
本当に本当にありがとうございます(・∀・)。
2002年11月25日細川さんからの情報追加。2003年2月26日kazuさんからの展開図・補修部品価格表等を追加。
2017年8月23日juさんからの2種類のナショナルロゴの情報を追加。