CF-1900(PRO1900)でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
取扱説明書とカタログを奈良県の藤川さんからお借りすることができました。こちらをご覧ください。
藤川さん、貴重な資料、本当にありがとうございます。
私の初恋の「スタジオ1700」を真中瞳ちゃんに例えると、「プロ1900」は浅野温子様でしょうか。プロ意識の塊、技術力の結晶でございます。各々のパーツもかなり厳選採用されているようです。発売されてからかなり日が経っておりますが、バリオームにもほとんどガリはありませんし、全てが正常動作しております。テープ操作系ボタンのフィーリングは最高。何と素晴らしい。これなら使い続けても壊れることなど微塵も頭をよぎることなく安心して使い込めます。
ずっと前々からプロ1900が欲しい欲しいと念じ続けていたのですが、どうも私には縁がないようで、なかなか入手することはできませんでした。先日ひろしさんに「今オークションに出品されてますよっ」と教えていただいて、ようやく落札できたのでございます。以前も4度ほど出品されていたのを見かけたのですが、強力な落札者がいらっしゃって、常に競り負けては枕を濡らしておりました。本日8月10日宅急便が届いたときには梱包箱に思わず頬ずりをしてしまったほどでございます。
テープ操作系のボタンはメタル製であります。アルミでしょうか。何とも言えない素晴らしい質感です。軽量器機がもてはやされている今の時代とは一線を画するずっしりとしたボディーも、いかにも当時の設計者の生真面目さを象徴しています。軽量化と耐久性を天秤にかけて、耐久性・信頼性をとった技術担当者の皆さん、私はあなた方が大好きです。ラジオの製作1994年3月号に特集記事が載ったそうですが、確認できておりません。
黄色いスイッチがダイヤルライトですが、一度押すと数秒間ライトがオンになりゆっくりと消えていくというスカイセンサー5600にも搭載されていたディレイライトを採用しています。些細なことなのですが、オーナーユーザーの満足度って、こういう機能ひとつでかなりアップするんです。いかにも高級機ですね。
何もかも全ての質感が素晴らしいですねぇ。これで短波も受信可能な3バンド仕様だったらもう私、真中瞳ちゃんを愛人にして(捨てないところが未練たらしいけど、1700が本当に好きなのよ)浅野温子嬢の胸に飛び込ませていただきます。
ポーズスイッチは2度押しで復帰するタイプではなく、解除するときには押し上げる方式が採用されています。
単2電池を4本使用します。電池ボックスの蓋は底に配置されています。
外部端子群のなかにタイマースタンバイ端子が付いています。しかし、少年時代、スカイセンサーの影響で、妙にフィルムダイヤルに憧れたことがありました。フィルムダイヤルのライトの透過光がなんともいえず美しかったため、でしょうね。
それにしても、小さな筐体とバカにすることなかれ、かなりいい音です。やはり低音が不足するので、ラウドネススイッチは常時オンにしちゃいそうですが。カッチリした音です。これが昔のソニーの音だよなぁ。今のちゃちなCDラジカセのように筐体がパワーに負けてビビることもありませんし。
いやはや、発売から4半世紀を経てやっと入手できた1900。お盆休みにちゃんと磨き込んであげることにしましょう。
情報をくださったひろしさん、本当にありがとう。
ゆたかさんから、右のお便りをいただきました。私、こういうメールがほんと、とっても嬉しいです。
我々ラジカセ小僧の年代が、いま日本を動かしていく原動力の歳になりつつあります。みんな、頑張ろう、エイエイオー(・∀・)!!
(なんと大げさな・・・・でもほんと、そうだよネ)。
ゆたかさん、本当にありがとうございます。
「初期ラジカセの研究室」ウェブページを拝見しました。
なんか、懐かしさがこみあげてきてしまいました。その昔、僕の家にもSONYのPRO1900がありました。(品番はこのサイトを見て知ったのですけどね)。
ページの画像を見ていたら、このラジカセで中波の北京放送やモスクワ放送をエアチェックしていた事を思い出しました。夜遅いと怒られてしまうので、ラジカセを抱っこして布団の中で聞いていましたね。 本当に今のラジカセ(もはや死語でしょうか?)の安っぽい作りや操作感にはがっかりですね。ところで、東京・飯田橋の近くの中華料理店ではPRO1900が現役です。お昼を食べに行くと「小沢昭一的ココロ」でなごませてくれます。本当に高信頼性を地で行く製品ですね。
いつかのクラウンオーナズクラブ」のweb masterでいらっしゃるe-boyさんからメールをいただきました。
e-boyさんもお父様もほんとうに1900が好きでいらっしゃったのですね。ウルルンしてしまいました。1900を作ったソニーの技術者の方々も、探偵ナイトスクープの西田局長も涙ぐんでしまうでしょう。本当にありがとうございます。
私はいた様と同年代。特に中学の頃など、クラスの友達ほとんどみんながラジカセに興味を持っており、放課後や休日など各屋々にラジカセを持ち寄ってダビングしたり、仕様を競い合ったり、比較試聴しながら遊んだ時期もありました。
一番多かったのがナショナルのMACシリーズかな、MACフォアBCLなんていう立派なのもありましたね。無線機みたいな東芝のアクタスパラボラ、ちょっとお古のアクタスFM315(笑)日立のパディスコシリーズ、等々思い出せば懐かしいです...
我が家に初めて「ラジカセ」がやってきたのは昭和47年だったか8年ごろでしょうか、いた様のページでも取り上げられているSONYのCF−1900型でした。 まだ私は小学生(3年か4年)でしたから私のものとしてではなく、父の書斎用として購入されたものでした。ある日の夕方父が仕事帰りに買ってきたのを良く覚えています。とりあえず内臓マイクで家族みんなでそれぞれにおしゃべりしたり歌を歌ったりして録音してみました。以前はオープンリール型のテープレコーダーでしたので、カセットの手軽さが新鮮でした。家にはステレオもありましたが、オーディオ機能がぎゅっと凝縮されたCF−1900は音の玉手箱のように感じられたものでした。自分でも欲しくなり父に譲ってくれるよう頼んだのですが、父もお気に入りだったのかなかなか譲ってもらえず、たまに貸してもらうだけでガマンしていました。
MAC FOR BCL アクタスパラボラ
アクタスFM315 CF-1900
玉手箱 RC-707がみつから
ないのでRC-717
METAL365
中学に入ると家電各社ともラジカセの上位機種にステレオ型のモデルが登場してきており、将来のオーディオシステムへの発展性も考えて、親父に頼み込んでビクターのRC-707型を買ってもらいました。これにマイクを付けたりしてナマロクしたりしてかなり酷使しました。5年目ほどで故障が頻発しはじめて度々の修理(しまいには部品を買いこんで自分でやっていました)をおこなうも限界で高校卒業時引退しました。
次は大学生になってからで、SONYのMETAL365というコンパクトでカッコイイモデルを買いました。1981年当時メモリー式のチューナーがついているラジカセなんて滅多にありませんでしたし、小さいボディーに機能がぎゅっと詰まった感じは、CF-1900を彷彿とさせるものを感じました。
高校に入った頃からはオーディオもやっていましたが、どうも、私はラジカセ好きだったのでしょう。その後もナショナルのスピーカーが分離する大き目のものを購入したのを機会にMETAL365を妹に譲ってしまいました。今思えばMETAL365勿体無かったかなあなんて思います。なにしろ独り暮しの始まりに付き合ってもらったお気に入りだったのですからね。
最近まではパナソニックの丸みを帯びたコブラトップの機種を使っていましたが、Hi-Fiになろうとしながらも、なりきれない感じに食傷気味で埃をかぶっていました。(ステレオは良く聴いていたのですが...)もう一度CF-1900かRC-707かMETAL365が欲しいと思い、某オークションをチェックしていたのですが、なかなかめぐり合えず、昔気になっていたビクターの「バイホニック」再生型のモデルを購入してみました。Hi-Fiではないけれど、とても明るく活力のある音で、音楽が語り掛けてくるような感動が味わえました。中学生に戻ったような気分で寝室での音楽を楽しめそうです。
先程、ふと思い父の寝室に忍び込んでみました。取り説くらいはあるのかな??と思ったのですが、なんと枕もとにそのプロ1900があるではないの!!一昨年改築をした際に色々な電気製品を産廃のコンテナにぶち込んだので、1900もてっきり捨ててしまったと思っていたのですが、やはりお気に入りだったらしく、捨てずに使っていたようです。残念なことに状態は悪かったです。30年の埃と手垢で、家に来たときの輝きは失せて、カセット部分は壊れていました。ヘッドは取れてぶらさがり、カセットの蓋はイジェクトすると外れてしまいます。チューナー部のフィルムスケールもズレていましたが、ラジオの感度そのものはバッチリでした。キャリングケースに入っているのですが、その割には綺麗ではありません。ケースも汚かったので、今にいる父に「掃除をしてあげる」と告げて、ケースと本体の外装を綺麗にしました。ケースは皮革用のトリートメントでケアしましたところ、ちょっとは見栄えが良くなりました。家には後に買った新しいラジオもラジカセも(いずれもソニー)あるのですが、それには見向きもせずに誇りをかぶっています。1900の音はかけっぱなしで聴いていても疲れないのだそうです。綺麗になった愛機に父も少し喜んでおりました。
渡辺裕文さんから、右のようなメールをいただきました。おお、当時のスカイセンサーも壊れやすい石があったそうですが、ラジオカセットコーダーも同様なのですね。それにしても執念ですねぇ。部品リストをメモって電気街に買いに走った渡辺さんに私もついていきたい(笑)。
ご多分に漏れず、私も少年時代、「ラジオの製作」と「初歩のラジオ」で育ったクチですから、いまだに電化製品をみると思わず分解したくなりますよん。仕事で使っている器械もほとんど部品交換は自分でしちゃいますし。確かに1個の部品交換のための人件費と基板代を比べると部品交換のほうが高くつくこともごく普通になってしまっているヘンテコな時代ではありますが、だからこそ、みんな、たまの休みには半田ゴテを持って、ヤニ臭くなりましょう(・∀・)。エイエイオー。
自分はいたさんのページに触発されてCF-1900を入手しましたが,数年の年の差でこの機種がカタログに載っていた時代を知りません(存在すら知りませんでした)。なぜか殆ど使った形跡のない我がCF-1900といたさんやみなさんの文章を見るたびにそのころ少年時代をおくっていた人が電気やさんの陳列棚におくったであろうあつい視線に思いをはせております。そういえば,なぜか外見新品のこいつも年末からテープかけてから15分程度で音が極端に小さくなる病気にかかってしまいました。回路のことはよくわからないため電解コンデンサーをすべて交換してみましたが治らず,トランジスターを1本1本互換品に交換していったところ,バイアスアンプまわりらしい石を交換したところで完治しました。トランジスタラジオを日本で最初に作ったと聞くソニーの愛機から当時のソニー主力低周波トランジスターらしい2SC1364/1362に混じって日立の互換石2SC458が出てきました。トランジスターのソニーといえども石の確保には苦労していたのでしょうか?なお2SC1364/1362/458の置き換えには東芝2SC1815や日電2SC945(両方とも現行)でいけました。なお1970年以前の家電部品とくに電解コンデンサー/トランスにはPCBがいっぱいです。お互い気をつけましょう。
2001.8.10記。2002.10.2ゆたかさんからの想い出メール追記。2003.23.1、e-boyさんからの想い出メールを追記。