STEREO MUSIC SYSTEM LX-3Kでございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
ある日、何の気なしにネットサーフィンしていた最中にヤフオクで発見、画像を見た瞬間に忘れかけていた記憶が稲妻のごとく脳裏を駆け巡ったのでございます。まさにパイルドライバー脳天直撃でございます。おお、これはっ。ラジカセという名を捨てた「ステレオオーディオシステム」ではありませんかっ。いわばカセット付きレシーバーなのでございますが、少年時代、このスタイリッシュなデザインに遙かなる憧れを抱いたものでございました。
即決価格が設定されていた事もあり、見た瞬間に私の両手はキーボードをパタパタと叩いておりました。落札。そして翌々日にはもう憧れのLX3Kが佐川急便によって届けられたのでございます。
ラックの部品が僅かに欠落していたものの、本体は新品と言ってもOKな状態。超美品でございます。ああ、スタイリッシュでありながら繊細とスパルタンなビューティフルなフォルム。触れているだけで私は恍惚の底なし沼を漂う古木と化してしまうのであります。
デッキ部は当然ステレオ。クロムテープまで使用できます。
単1電池8本でも使えるように設計されています。黄色いスイッチがダイヤルライト。目をひくのが「ステレオレンジ(ノーマル←→ワイド)」のバリオームです。ステレオのワイド感を擬似的にさらに広げる機能です。技術的なことはカタログも説明書も回路図もないためよくわからないのですが、いわゆるハの字型イコライジングに似た方法なのでしょうか?
本体にも6cmほどのモノラルのモニタースピーカーが内蔵されているのですが、外部スピーカー端子にスピーカーを接続してシステム化するのがおそらく正しい使い方でございましょう。
やはり私、丸いテープ操作ボタン好きなんですねぇ。この機種を手にして改めてそう思いました。
このフォルムを10評価とすると、スイッチ類の質感は7です。どうもしっとりとしておりません。見た目よりも安っぽい、というのが正直な感想です。特にチューニングノブのフィーリングは×です。持ち歩かれる事を考えて大型重量級フライホイールの採用を見送ったのかもしれませんが、高級チューナー並までとは申しませんから、もうちょびっと凝ってほしかった。
外部端子群は一通りついておりますが、フォノ入力端子が特殊な形状をしているため、限られたプレーヤーしかつなぐことができないのが哀しみのオーシャンでございます。
ISS(中波のビートキャンセラー)スイッチも外部アンテナ端子もちゃんとついております。
この機種のラインナップはLX1とLX3でボディカラーがシルバーとブラック(だからLX-3(クロ))だと思いましたが、どなたかカタログ持っておりませんか?
2001.8.25記。