カセットデンスケ型のステレオラジカセでございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
たくさんのメールをいただくのですが、「ステレオラジカセも紹介してちょっ」というリクエストがかなり多いです。でも、私が持っているステレオラジカセはこの4機種しかないんです。ごめんなさーい。
ステレオラジカセの時代にはもうラジカセからコンポやアマ無線などに興味が行ってしまい、カタログ集めもしなくなっちゃったんですよね。
で、今回紹介するのはカセットデンスケ型のラジカセでございます。。コンポには手が届かないけど、普通のステレオラジカセはやだし生録も好きだ、という全くもって至極僅かな層(?)をターゲットにした機種たちであります。だって、ネェ。
写真の上のほうからソニーCF2700D・ソニーCF2700・東芝RT8400S・松下RS4400です。東芝の8400Sにはアクタスの名前が記されています。(ソニー2700のカタログ画像はここ(明生さん提供)とここ(1976年のステレオラジオカセットカタログ・藤川さん提供)。東芝8400Sの説明書のスキャン画像)。
モニタースピーカーが1つなので、ヘッドホンや外部スピーカーあるいは外部のアンプに接続しないとステレオで聴くことはできません。でも、デンスケというカリスマの影響力は絶大で、なんだかその不自由さが素敵なのでした。
ただ、当時の定価がかなり高価格に設定されていたため、実際に野外での生録に持って出かける気にはならなかったでしょうね。
本家ソニーのものは金属シャーシでかなりがっちりしています。東芝・松下のものはプラスチック多用によりかなりの軽量化がはかられていますが、そのぶん華奢な感じは否めません。
機能的にはどの機種もさほど変わったものはありません。どの機種もノーマルテープとクロムテープのバイアス切替スイッチがついています。ソニーの2700Dは2700のクロムテープ切替をフェリクロムテープ対応に変えただけの機種のようです。と書いていたら、渡辺裕文さんから以下のような情報をいただきました。
CF-2700からCF-2700Dへの進化は,テープセレクタのCrO2ポジションががFeCrになっただけでなく,普通のモーターからサーボコントロール付きに変わってます。このためふたを開くと速度調整ができます。この他は部品を含めて殆ど同じですが,なぜかベルトの掛かり方が一部変更になっているようです。それと両機ともアルニコマグネットの12cmシングルコーンスピーカーですが,CF-2700の耐入力2Wに対し,なぜかCF-2700Dでは1Wにグレードダウンされてます。
おお、結構設計変更されているんですね。貴重な情報本当に本当にありがとうございます。
当時はモノラルラジカセからステレオラジカセへ移行する過渡期でしたが、少年達にはまだまだ遠くの雲の上の機種。ほんと高嶺の花でした。
2700のカタログなんか、クシャクシャになるぐらい毎晩毎晩見ながら寝たもんなぁ。
でも、今見てもどのメーカーの機種も、なかなかカッコイイですね。
渡辺裕文さんから、なんともうらやましい報告書が(・∀・)。
いつもありがとうございます。あこがれのシステムううっ。同世代の方々は絶対にジェラシー感じちゃいますよねっ。
ああ、なんとも良き時代の香りが・・・・。
先日,中学1〜2年時代のあこがれであったプリメインアンプSony TA-1700をオークションにて510円で入手しましたのでご報告申し上げます。このころソニーラジカセのカタログでは初代Stereo ZILBA'P(=ZooIntelligence Learning Body Action Playing;何を考えているのでしょうか?恥ずかしくなってしまいます)が発売される直前で,小生,お小遣いをせっせとためてStereo 2400 (CF-2400)を買いました。昨年,実家の物置から発掘してベルト交換,ヘッド交換の末,復活したこのラジカセも本当はAIWAのTPR-808かSONY CF-2700Dがほしかった(マニュアル録音でエアチェックや生録がしたかったんです)のですがお金が及ばず妥協の上買ったものでした。CF-2400の定価47,800円に対し,TPR-808が54,800円,CF-2700Dが64,800円でした。また,CF-2700Dに至ってはアンプとスピーカーを買い足さないとステレオで聞くことができません。メーカー推奨のデザインマッチされたアンプTA-1700の定価が36,800円,スピーカー(SS-1010)が2本1組で19,800円と罪作りな値段に滅入ったものでした。手に入れたアンプはおそらくOTL(Output Transless)回路構成ではないのかも知れません。四半世紀を経たトランジスタアンプにも関わらずスピーカー端子からの直流漏れが全くなく,そのまま使うことができました。レンジも広くなく低音も出ませんが,オーディオコンプレックスの少年心をくすぐるものです。
このころのステレオラジカセシステムアップ用スピーカーをイメージした手製の10cmフルレンジスピーカー,CF-2700またはCF-2700DとTA-1700の組み合わせて1970年代さながら城達也ならぬ伊武雅刀のJetStreamを録音したりして喜んでいます。また山下達郎のSunday Songbookなんかもいい感じで聞けますよ。まったくヨーチですね。写真のCF-2700はヘッドをTC-2850用のF&Fと交換してしまいました。これでラジカセ版最強カセットデンスケです(笑)。でも音はもとから付いていたパーマロイの方がやわらかくでいいです。すぐ爪でこすると引っかかるほど減るけど。(添付写真:カセットデンスケTC-2850とそのモーターを除くカセット駆動系・メカを流用したラジカセCF-2700/2700DとTA-1700をならべて見ました)
2001.8/6記。8/11追記(説明書画像アップ)。
9/05追記(2700のカタログ画像アップ)。
2002.10/12渡辺裕文さんからの情報をアップ。
2003.3/18渡辺裕文さんからの情報を追加アップ。