CF-1700(スタジオ1700)でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
私の初恋の、しかもいまだにいちばん好きな機種「スタジオ1700」です。部屋中に全世界の1700をズラーッと並べて眺めていたいぐらい好きです。ああ、なんと美しいんでしょう。
言葉にできないほどの素晴らしいデザイン、そして性能。この機種のデザインを作りあげてくださった方には、本当に感謝状をあげたいぐらいです。抱きしめたいです。各々のスイッチ類の感触も人間味にあふれ、触るだけで涙がじわーっと浮かんできたりします(ちょっとオーバーかなぁ)。他の機種はキャリングケースに入れるとどうもヤボったくなってしまうのですが、この機種に限っては、キャリングケースに入った状態でもなんと素敵なのでしょう。キャリングケース自体も節々にちゃんと針金の骨組みが入っており、ヘタッたりしないように丁寧に丁寧に設計されています。ビニールの疑似革を使用しているのですが、裏地の処理も秀逸です。前面は表裏2層になっていますが、膨らみをもたせた成形で、頼もしい雰囲気を感じさせます。なんとなんと素晴らしい。
上から見ると意外とシンプルですが、丸いテープ制御スイッチ類がいいですねぇ。スカイラインの丸目と同じです。丸いスイッチはメカでありながら優しさ・愛嬌を生み出します。そしてデザインのみならず感触が本当にいいんです。東芝や日立ののメカメカガチャガチャ感とは対極をなす、ムニュッカチッ感は、生き物を相手にしているような錯覚に陥ります。当時はスライド式のボリュームは珍しかったですぞ。
キャリングケースを脱がせました。何と素晴らしいプロポーション。銀の縁取り、丸の使い方、色使い。バランス感覚完璧です。ソニーのセンスの良さの象徴ですよホント。業務機器のようにシックです。スカイセンサー5800と同様のフィルムダイヤルも素敵です。
ただ、メーターが小さめなのが残念です。もうちょっと大きなメーターでもよかったかなぁ。

★仕様★定価32800円(本体32400円テープ400円)幅340高さ224奥行103mm★重さ3.75kg★消費電力電灯線使用時6W★電池寿命連続録音約12時間、間欠録音で約2倍★出力最大2.7W10%歪時★スピーカ12cm円形ULM★半導体トランジスタ22石(ラジオ部13石)FET1石(マイク部)ダイオード13石★スーパーヘテロダイン★早送り巻戻し80秒(C60使用時)★いかなる使用状態においてもテープが終るとロックしたボタンが自動的にストップ位置に戻り自動的に電源が切れる画期的なフルオートシャットオフ機構★周波数特性50ー10000Hz★録音回路とラジオ回路を独立させ、ラジオを録音するとスピーカーから出るラジオの音量が下がってしまったり、ラジオの音量を変えると録音レベルが変わってしまったりするおかしなことが起こらないバリアブルモニター★キュー・レビュー機能★エレクトレット化特殊高分子フィルムの開発によって超小型化されたプロ級エレクトレットコンデンサーマイク(ECM)内蔵★スピーカーモニターのできるラインインモニター★パッと明るく輝くダイヤルライト★カセットポップアップ機構★選曲しやすいフィルムダイヤル★ワンタッチ0復帰式3桁テープカウンター★本格的なスタジオミキシングの楽しめるソースフェイダー・マイクフェイダーさあ、あなたがディレクター★スリープタイマー機能★いつでもどこでも使える4電源★一人四役の精密なレベルメーター★別売りキャリングケース1800円★
ミキシング用のソース・マイクのフェーダーは、実際に使うときにはとてもじゃないけど使いにくかったです。でもこれを大きくしちゃうとデザイン上のバランスがとれなくなってしまうんです。これはこれで仕方なかったと思います。北欧産の針葉樹クラフトパルプを主材に、コーン紙のスキ方から徹底的に研究して完成した特殊コーン紙を採用したULM(ウルム・・・ウルトラ・リニア・マグネチックパス)スピーカーが採用されています。
アンテナを挟み込むストッパー、冬なんか気温が下がった時期に乱暴に扱うとボキッと折れちゃうんですね。だからでしょう、このストッパー部がネジ一本で取り替えられるようになっています。ボディーの上部から裏側は艶消し黒プラスチックの梨肌仕上げです。
外部端子群も、とってもいい感じの処理です。表側にネジが出てません。細かい所まで徹底的にこだわって作ってますね。
裏側には機種名のシールが貼ってあるのですが、2台持っているのを並べてみると微妙に違っていました。上の方にはSKDKというシールが。工場名でしょうか。下の方は同様のシールは貼られておりません。
チューニングノブには指を入れてぐるぐる回すことができるように凹みがつけられています。スカイセンサー5800でおなじみですね。ああ、最愛の1700っ。私が死んだら一緒に墓に入れてくれー。(←何ということを(笑))

カタログ1カタログ2
2001.5.15記。7.11追記。