CF5950、言わずとしれた大関クラスのラジカセです。 この上の横綱にはCRF320にカセットがついたタイプが在位しておりました。320は所有しておりますが、CF320Kと言いましたでしょうか、カセットデッキ付きのものには触れたことがありません。上を見ればキリがありませんし、30数万という値段のラジカセはもう二度と発売されないでしょうね。 さて、話を5950に戻しましょう。このラジカセ、ICF5900がベースになっていると言われておりますが、5900よりもかなり使い勝手がよろしい。BCL少年にとってはこのラジカセを触っているだけで至福の時でございましょう。FMも感度・音質ともにかなりバッチグーでございます。シェー、バッチグーなんていう言葉、久しぶりでございますよアジャパー。 それにしてもこの重厚感には圧倒されますね。当時、この機種を持っていたのは、これに本当に憧れた少年達ではなく、その上の世代の方々だと思います。だって手が出ないですよ。私、カタログの上にヨダレ垂らしながら寝てました。カタログの紙って、汗で肌にひっつくんですよね。はがすとき痛い痛い。 |
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マニアックですよね。ソニーがこういうのつくって売ってたんですから良い時代だったんだなぁ。 |
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全ての操作が前面でできるようになっており、上部には何のスイッチもついていません。上から見るとちょっと寂しいです。 サイドの金属製のプロテクター2つがなかなかスパルタンです。テープ操作系ボタンが色分けされています。 バンドセレクトはピアノタッチキー。左端のダイヤルライトスイッチは押すとオン、押しながらねじ込むとロックされます。 クリスタルマーカーは250KHz間隔。待ち受け受信もアナログ機としてはかなり快適にできます。 筐体がどっしりしていて重量があるためか、意外と音は良いです。トーンコントロールもちゃんと低音用・高音用にわかれています。カセットホルダーはこの時期のラジカセとしては珍しい正立型です。当時、ほとんどのカセットテープレコーダーはカセットテープをさかさまに入れる倒立型で、高級テープデッキや一部の高級ステレオラジカセにしか使われていなかったように記憶しています。モノラルラジカセの正立型は珍しいですね。 再生専用の可愛らしい「コデッキ」という松下(テクニクス)製のステレオデッキ、大好きで使っていたのですが、あれ、どこに行っちゃったのでしょう。行方不明で悲しいです。(後に、オークションで(σ・∀・)σゲッツ!しました。嬉しい)。 |
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各々の部品もかなり煮詰めて作られています。通信型にできるだけ近づけるのか、家電品として作るか、なかなか設計段階での販売戦略も立てにくい機種だったと思いますが、充分少年達の心を魅きつけてやまなかった機種。 今から考えると中途半端な気もしますが、こういうジャンルのラジカセを実際に作って販売した、というソニーの遊び心は本当に素晴らしいと思います。ラジオ付カセットという範疇と値段を考えると、かなり頑張って作ったんだろうなあと思います。でも、いったいどのぐらい売れたんでしょうね。 松下の448と並べたのが下の写真です。でかい。でも6V駆動(単1乾電池4本)です。エライ。 サービスガイドを手に入れました。でも分解図見ただけでもメンテ大変そう。 |
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2001.6.12記。6.21サービスガイドの分解図アップ。 2003.8.13高橋さんからのコメントを追加。 2004.2.25kazuさんからのカタログ画像を追加。 |