RN-202(GARO)でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
2001年11月10日、久生さんより、以下の情報をいただきました。
それにしても、何故「ガロ」なのだろう」とありますが、
そのままあの「学生街の喫茶店」の「ガロ」です。CMも「ガロ」がやってました。
当時、私は小学生で、たまらなくこの「ガロ」が欲しく、父にねだりにねだり
終いには、「中学になったら英語の勉強にラジカセが絶対必要だ!、英語の勉強だか
ら絶対GARO!!。」などと訳の分からぬ理由でなんとか買ってもらいました。
電気屋さんが家に来て長々と取扱い説明をしてくれたのが印象的でした。
それから「ガロ」のメッセージテープも付いてきました。あの晃メガネの人が、
「学生街の喫茶店」をバックに「”ガロ”の”GARO”」なんて恥ずかしい
シャレを連発していました。
なるほど、そのままガロだったのですね。そのコマーシャル、見てみたかったなぁ。
情報本当にありがとうございます。
ちなみに「学生街の喫茶店」は最初「美しすぎて」のB面に収録されていたのですが
ラジオ番組で火がついて、A面B面を取り替えて発売し直したところ大ヒットした
レコードだそうです。
学生街の喫茶店がA面になったもの 最初発売された
美しすぎてA面レコード
日本コロムビアのガロです。関係ありませんが、私が初めて買った歌謡曲のレコードがガロの「学生街の喫茶店」でした。マークのトンボメガネはフィンガー5の晃のメガネに似てましたね。
で、このラジカセも珍しいですね。電気屋さんのネットワークでは当時松下・日立・東芝・ソニーがかなり強く、デパートに行ってもなかなかお目にかかることのできないメーカーだったと思います。
パッと見た感じ、ツーメーターが目をひきます。そして左端にあるオレンジ色のボタン。筐体が2つに分かれているのか?となると、もしかしてトランシーバーがついているの?そう、その通り。こういう形はサンヨーのトランスワールド「ブルーインパルス」というラジオでもうあったのでは?よくご存知ですねぇ。ところがどっこい、あちらは27MHzの市民バンドのトランシーバーでした。こちらは、なんとFMラジオ付きのワイヤレスマイクなのです。うーん、素敵っ。
誇らしげにEC(エレクトレットコンデンサーマイク)のロゴがついています。当時の流行りでしたものね。時代がうかがえます。左側がチューニングメーター、右側がレベルメーター兼バッテリーチェックとなっています。
トーンコントロールはバリオームではなく、ハイ・ミディアム・ローの3段階のトグルスイッチ式。デザインの統一性のためにこうしたのでしょうか。オンエアスイッチは普通プッシュスイッチが採用されることが多いのですが、このスイッチまでトグルです。
いちばん下のスイッチはスリープ機構オンという表示が無いので「?」です。ラジオスイッチを独立させたために直感的に使い方がわかり難くなっています。
見るからにガチャガチャ言いそうなテープ操作系ボタン類、実際ガチャガチャメカメカです。CUE・REVIEW機構もついていません。バンド切替スイッチとテープ切替スイッチがプッシュボタンで並んでいます。珍しい処理の仕方ですね。ボタンが3つ並んでいると3バンドラジカセかなと思っちゃいますね。「ガロ」ロゴの下には「FM・AM2バンドラジオカセットテープレコーダー、FMトランスミッター・レシーバー、ワイヤレスマイク、2チャンネル2ウエイスピーカー、ディファレンシャルサウンドミキサーシステム、チューニングレベル・バッテリーチェックメーター、スリープオンエアーメロディファンクション、エレクトレットコンデンサーマイク、バリアブルサウンドモニター」と、何でもかんでも英語で書いちゃってます(笑)。ダイヤルライト機能はついていません。
それにしても、何故「ガロ」なのだろう(笑)。

音質はかなりこもった音です。開けてみていないのでわかりませんが、もしかしたらスピーカーのコーン紙のエッジがいかれているかも。
テープカウンターのリセットボタンの横に電気式ポーズボタン(単に強制的に駆動モータへの電源供給をカットしてテープを止めるタイプ)が配置されています。何だか煮詰まっていない設計だと思いますゾ。
左側にトランシーバがついています。トランシーバというよりも、これは独立したワイヤレスマイク付きFMラジオです。うーん、贅沢です。きっとこの部分に経費を使われてしまって、設計者は苦悩して頭パニック状態になってしまったのかもしれません。外してみると、3つのツメで保持されているのですが、トランシーバー部と本体は電気的には全くつながっていません。
トランシーバー部の電源は単3電池4本です。トークスイッチはプッシュ式でロック機構はありません。スピーカーをマイクロホン代わりに使う、オーソドックスなタイプの簡易トランシーバーです。
「トランシーバー・FMラジオ」と印刷されています。型番はTC202です。本体の方はRN202。送信周波数調節の部分はトランシーバーも本体もシールで封印されています。
チューニングノブが指をつっこめるような形になっていますが、直径が小さすぎて、そんな使い方はできません。無駄なデザインですな。意味無く出っ張ってると壊れやすいしサ。商用電源用コンセントも背面にあり×です。しかも凹の溝が入った特殊なタイプの差込口を使っています。電源コードをなくすと他のコードを彫刻刀で削らなきゃいけなくて、これも×。できるだけ一般的な電源ケーブルを使いましょうね。
2001.6月2日記。11月10日追記。