GTー8Mでございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
シャープのGT8M。超小型ワイヤレスマイクが本体上部にビルトイン、でございます。ビルトインマイクにはポップアップスイッチなどというしゃれたものはなく、指でつまんで引っぱり出すという、とても原始的な設計になっています。ワイヤレスマイクの小型化で、力を使い果たした感があります。
キャリングハンドル(取っ手)には3段階のカチカチストッパーがつけられています。デザイン的にはなかなか落ち着いていてよろしいと思いますが、スピーカー部分に銀色の縁取りを付け忘れたような気もしないでもないです。ダイヤルライトも左手の親指で押せる、とてもいい位置についています。設計者の優しさが感じられます。
この機種はとにかくビルトインタイプのワイヤレスマイクが全てであります。マルチファンクションマイクロフォン「スタジオマイク5」と印刷されています。日立のパディスコにはマイクのポップアップスイッチがついているのですが、この機種はムリムリと引っぱり出さねばなりません。マイクの裏側にはミニジャックが2つついており本体のミニプラグと接続されます。この抵抗が結構でかいので、引っぱり出すときには結構な力が必要です。でも、他のメーカーのワイヤレスマイクに比べて、かなり小さいですぞ。
昔、マノク商事とかニコー通販なんかで売っていた、ホーマーのICラジオを思い出しそうになります。私はマノク商事からシーモンキーを2度買ったことがあるような気がします。
この機種もテープ操作系ボタン類はガチャガチャメカでございます。CUE・REVIEW機構もついていません。しかしまあ、このレコーディングボタンのワインレッドは・・・・。
シャープのマークもとても控えめについています。もっとでかくてもいいのにね。
でもでもでございます。この機種は、非常にオーソドックスなスイッチ類の配置になっているため、説明書がなくても全ての操作がわかります。オンエアスイッチも、右上についていて、しかもちゃんとロックできる。直感的に使えてとても良い設計です。
カセットホルダーの面には「フルオートストップ」(ソニーだとフルオートシャットオフ、という表記と同意?)と書いてあるのに、背面には「巻き戻しまたは早送りのときは、テープを全部巻き取っても自動的にボタンが復帰しませんので、必ず停止ボタンを押して、停止状態にしてください」という注意書きのシールが貼ってあるのは×。それじゃ、オートストップじゃあーりませんか。
ワイヤレスマイクがとてもスタイリッシュです。スパイが持っていそう。アンテナ端子がついているということは、リードアンテナが付属品でついていたのでしょうね。
FM・AM2バンドのチューニングダイヤルは、ドラムが回るタイプを採用。縦形のラジカセではスペースが少ないため、フィルムダイヤルかこのドラムタイプにならざるをえませんね。メーターはぶら下がりコウモリ型。
ほんと、シャープマークが小さくてとても控えめです。どうして?ミキシング機能もちゃんとついています。
端子類はサイドに集中しています。
ワイヤレスマイクの大きさを見てください。厚さはあるのですが、これだけ小さいんです。レコーディングボタンのワインレッドは強烈です。玉置浩二はこのラジカセを持っていたのでしょうか。持っていたとすればこのラジカセが名曲ワインレッドの心の原点でございます。持ってねーか(笑)。
ワイヤレスマイクは十円玉かなんかでネジを開けて電池交換するようになっています。単3電池一本使用。トランジスタ1石の簡単な回路です。かなりギチギチでございます。ミニジャックは、意外と高級な部品が使われていましたぞ。
2001.6.3記。