JR-3800でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
三菱のジーガムといえば、BCLマニアにとってはスカイセンサーやクーガに匹敵する逸品として心に残っているラジオでしょう。ソニーや松下とはまた違った硬派なイメージがジーガムにはありました。ジーガム404やジーガム505といった三菱ののラジオ2台は、私の持っていた松下のラジオとは一線を画した感度を誇っていてとても悔しかったのを覚えています。
この3800はそのジーガムというブランド名を冠したラジカセであります。
デザインが結構トンでます。人間工学的にはこれで正解なのかもしれませんが、やたら凸凹が多くて埃が溜まりそうです。デザインは少年をターゲットにしたのか、青年をターゲットにしたのかはっきりしない、今一つ中途半端な感じがします。スピーカー部の処理は東芝っぽくていただけませんゾ。でも、配色はモノトーン系を目指したようでとてもシックです。
上から見るとソニーの1700によく似た丸いテープ制御スイッチ類が並んでいます。操作感は中の上です。メカニカルポーズスイッチの押し味は軽くてとても良好。CUE・REVIEWの機能はついていません。トグルスイッチやバンド切替のロータリースイッチの操作感も上質です。右端にファインチューニングつまみがついています。さすがジーガム、でございます。
4バンドラジカセでございますぞ。目盛りはSW1が2.3MHz-7.0MHz、SW2が9.5-26MHzとなっておりますが実際にはバンド端がもう少し受信できるので、CBも受信可能です。スケールには薄い緑色でちゃんとメーターバンドまで記入されています。チューニングノブの触感は軽すぎて×ですが、ラジカセにチューニングノブのタッチフィーリングまで望むのは酷ですね。感度は4バンドともに良好です。音質も多少ドンシャリしていますがポップス向きのメリハリのあるいい音です。
私が入手した時には、内部で断線があり鳴りませんでしたが、スイッチ・バリオーム類の分解清掃、少々の半田づけだけで鳴るようになりました。
ダイヤルライト機能はついていません。
内蔵のエレクトリックコンデンサーマイクの中央についている発光ダイオードはマイクの動作インジケータで、直下にあるマイクオンオフスイッチおよび録音スイッチならびにテープ・ラジオスイッチと連動して、内蔵マイクによる録音の時だけ赤く光ります。マウスのカーソールを画像に重ねてみてね。
アンテナは、使わないときにはボディにすっかり仕舞いこめるタイプを採用しています。不用意に折ってしまう、ということから多少逃れられます。古いラジカセは4台に1台はまずロッドアンテナが折れていますもの。サイドの端子群はごく普通です。下のスライドスイッチは中波のビートキャンセルスイッチ。
背面に、アクセサリーボックスがついています。カセットテープのケースが入るぐらいのスペースです。イヤホンや電源コードを入れておくのかな?銘板の左横に、松下のNSBクリスタ(ル)に似たタイプのものを装着したかったようなシャーシのためらいスペース(笑)があります。もしかすると設計段階ではそーゆー考えがあったのかも。
BCL少年にとってはなかなかの一台です。ダイヤルライトがないのと背面にACコンセントが配置してあるのは×だけど。
2001.5.30記。