RC-650でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
このRC650という機種はかなり高級な質感をただよわせたマシンです。セルラーホーン型スピーカーを採用したデザインは好き嫌いが分かれるところですが、良くも悪くもこれがビクターデザインだ、でございます。音は素晴らしく良いです。1980以上かもしれません。中音域の艶がイイんです。もちろん3パンドです。
毎度思うのですが、ほんとセルラーホーンスピーカーがこんなにヘッドの近くに存在していいんでしょうか。構造的にシールドはあまり効果がないような気がするのですが。クロームテープが使えます。
かなり厚みのあるボディーです。持ってみてもかなり重いんです。電池で使う時には単1電池6本入れるので、ますます重くなります。でも、スピーカーボックスとなるボディーがこれだけ重い箱になっている、ということが音の良さにつながっているようです。
上から松下マックBCL、ビクターRC650、ソニーCF1980Vの厚い胸3兄弟です。
まあ、ビクターのG5なんかはもっと幅が広くどデカイんですが、バランス的に胸厚ではないので胸厚3兄弟には入れませんでした。
スライドボリュームを採用したのもソニーの1980と同じですね。珍しいのはテープ操作の押しボタンと並列にスライドスイッチが並んでいる点。こういうデザインはあまり記憶にありません。メカの構造的な位置から考えてもなかなか配置しずらい場所なんですよね。
ダイヤルライトスイッチはソニーが黄色を好んで使っていたのに対して赤を採用。商用電源を用いたときにはメーター部分のみは常時点灯しています。ダイヤルライトスイッチを押すと、スケールが結構明るく光ります。メーター部とスケール部にそれぞれ独立した麦救を使っているようです。しかも、テープ・ラジオ・スリープスイッチをスリープにするとちゃんと照明が消えるんです。設計者の優しい心遣いが胸にしみます。重厚なパネルデザインであります。
バンドセレクターはプッシュボタン方式。右端がAFCボタンですが、ボタンの背の高さが高い状態(押し込まれていない状態)がAFCオンおよび中波の感度DXになります。感覚的に通常と逆の感じがしますが、AFCオンや中波感度高がデフォルトと考えるとこちらのほうが正しいのかもしれませんね。メーターは緑主体の色使いです。
機種番号的にはかなり上位機種ですが、入出力端子は普通です。一番下のスライドスイッチはビートキャンセラーです。
2001.5.24記。