RQ433とRQ447でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
とても地味な2機種でございますが、この機種も初期ラジカセの研究において、歴史的過渡期を飾る大切な機種であるため紹介させていただきたく思うのでありまーす。
ラジカセが爆発的な人気を得て売れ始めるちょっと前の機種です。この時期の機種を持っている人はかなり進んでいるお方か、仕事で使うことを想定して購入した学校の先生方でございましょう。いかにも学校の視聴覚室が似合いそうなデザインでございます。松下のカタログでも、448が出てしまうと、とても地味に見えてしまい、少年達の購入シュミレーションのランキング圏外にびょーーんと転落してしまったのでございます。
ただ、造りは本当にしっかりしていてかなり重の重さに驚きます。とにかく頑丈そうだなぁ、と感心することしきりです。鉄の塊です。
これが447です。マックffのひとつ下の型番ですが、みてくれは全く異なります。
スイッチ類も古き良き時代の頑固さが伝わってくる造りです。ちゃんと3バンドです。右サイドに端子群が集められていますが、マニュアル録音もできるのです。
カセットホルダーの開き方が変ですねー。パチンコのタイガー系の羽の開き方に似ております。
こちらが433です。デザインの流れは447と同様。大きさはかなり違いますが、年子の兄弟のようです。とてもオーソドックスな形態をしております。これも視聴覚室にありそうですねー。2バンドで短波は受信できません。
まさに当時、リーダーズダイジェストとかラボなどという英語の教材と同時期を生きたラジカセっていう雰囲気ですね。
でも、なりは小さくても重いんですよこの機種も。
ちゃんとスリープ機構もついているし、コンデンサーマイクも内蔵しているし、マニュアル録音もできるし(写真では見えませんが、左サイドにスイッチがついています)、なかなか雰囲気もいいし、堅実な7番打者という感じです。
←1972年のカタログ。
RQ448も一緒に並べてみました。
デザイン担当の方々の当時の開発秘話を聞いてみたいものです。全然ちゃうもんね。
2001.6.7記。