RT-3400Tを修理しましょうでございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
手に入れたとき、カセット部分は不動でした。というか、古いラジカセはほとんどがこのような状態です。すなわちモーターとプーリーを結ぶゴムベルトが経年劣化して切れてることが多い。輪ゴムだもん、仕方ない。モーター自体がダメになっていることは本当に少ないです。
で、裏蓋を開けてみましょう。このラジカセ、軽い軽いと思っていたら、内部にある金属部分はカセット駆動部分のみ。他はプラスチックに直付けであります。昔のラジカセに比べると金属の使用量が全然違いますねー。
それにしても、このラジカセ、とってもメンテしやすいようになってます。背面からネジを4つ外せばこのように前面パネルが外れます。外したら、スピーカーの配線とレクチャーセレクター部分の配線を切らないように気をつけながらそれぞれのコネクターを抜きます。
本当にガラーンとした内面です。
アンプ部分はICひとつでまかなってます。もっと集積したら基板がなくなっちゃいますね。
さて、やっぱりモーターの軸に劣化したゴムがべちゃべちゃに溶けてからみついていました。
そーっとほじくってだいたい除去できたら、モーターに電気を通してアルコールを浸した綿棒を当ててゴムをすっかり取っちゃいます。一番右の写真が取れたゴム。コールタールのようにもうすっかりべちゃべちゃです。
綿棒も真っ黒になっちゃいました。

で、プーリーに輪ゴムをかけます。これで出来上がり。ついでに内部の清掃と、可動部分のグリスアップをちょこっとだけ。
古いラジカセを開けると、時々中に○○ブリなどの恐ろしい虫の亡骸が入っていたりしますが、今回はそういうこともなくとても平和な修理でございました。
で、最後にヘッドのアジマスを聴感だけで(笑)調整してでっきあがりー。
2001.7.5記。