ACTAS-580でございます。
画像はでかいサイズのままで置いてあるのでアップで見たいかたは画像をクリックしてみるとよろし。
正式名称はRT580Fです。金属パネルをうまい具合に使って、ちょっとした高級感を醸し出していますねぇ。シャンパンゴールドのパネルは、松下がアマチュア無線機でよく採用していましたから、東芝のデザイン担当者が「おっ、こりゃカッコイイぞ」と思ってつい使いたくなったのだと思います。RJXシリーズは601いまだに持っています。HFのRJXシリーズを持っていらっしゃるかたにはいまだに巡り会えておりませぬ。
話をアクタスに戻しましょう。外部入出力端子は全てカセットホルダーの下に配置されてしまいました。自動車で使うときのカー電源入力もここに並んでいますが、何か違和感がありますぞ。マイク端子やイヤホン(モニター)端子なんかはここにあったほうが便利といえば便利ですが。
ダイヤルスケールはこりゃまた珍しい縦型です。メーターも倒立配置。タイマースタンバイ機能がついております。2ウェイスピーカー。テープカウンターのリセットボタンが折れないように1cmほど引っ込められてます。各所が地味に斜めに面取りされていたりして、綺麗な仕上げだと思います。
音は良いです。好みです。ドンシャリでもないし。
テープ操作ボタンの感触は東芝伝統の(笑)ガチャガチャメカです。いかにも機械を操作しているという気持ちになります。
それにしても、マイクボリュームとトーンコントロールの高音ボリュームを何で兼用にしているんでしょうねぇ?こんな処理の仕方初めて見ました。
クロームテープを使えるようにテープセレクターもついてます。この辺はソニーの1980あたりをちょっと意識しているのかな。
バンドセレクターがない、と思ったら、サイドのチューニングノブの下についてました。
裏に消えかけたシールが貼ってあったので、目をこらしてみたら、かすかに「TSUGARU」と書かれていました。これも津軽工場で作られたラジカセなのでしょうか。わーい、私は岩手出身なので、このラジカセが青森出身だとなんだか親近感がわいてとっても嬉しいです。素敵だっ。
NKさんからアクタス580の想い出が届きましたので載せさせていただきます。本当におっしゃるとおりで、当時のデザインには開発者の夢と遊びがふんだんに織り込まれていて、使っているほうも嬉しくなったんだよなぁ。
NKさん、ありがとうございます。
私は以前東芝アクタス580を使っていました。もう手放して15年以上になります。大学を出るときに論文発表の練習に使い、そのまま研究室に寄付してしまいました。当時は重くてがさばるし、最新のコンパクトなものが出回っていたのでうんざりしていたというのが正直なところです。惜しいかなアクタス580のときはテープの自動停止機能がない時代でした。内臓タイマーも当然ありません。 しかし、モノラルとは思えないいい音をしていました。半端なステレオラジカセよりは良かったと思います。その後、語学学習の必要から、'94ごろにサンヨーU4-S12を購入しました。タイマー録音、オートリバースなどの機能がついて2万円以下だったと思います。(アクタスは購入当時4万5千円前後)実用的には充実したはずがなぜか「ラジカセ」を手にした実感がない。思えばアクタスにはモノラルだがしっかりしたスピーカーと存在感があった。 今、いたさんのHPで再開できて感激です。 これは自動車などにもいえるんですが、メーカーは現在の技術で昔のデザイン・コンセプトを再現してほしいですね。
2001.7/30記。2003.1/20NKさんのコメント追記。