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2002年、各メーカーから発売されているラジカセのデザインは二極に分かれています。立方体を基調とするデザインと、プラスチックが融けかかったような角のない流体様のいわば「メルト」なデザインです。ひどいものになると、突起も極力デザインの流れにまかせて無理やりなくし、あくまでもクジラの昼寝のような大雑把な形のものまであります。
どうしてこんなにまでも丸まっこいデザインが氾濫しているのでしょうか。確かに丸みを与えることにより、優しさと親しみがデザインに加味されるかもしれませんが、単にメルト好きのデザイナーの悪趣味を押しつけられているような気がします。あるいは大ヒットしたある機種をただただ模倣し続けているだけかもしれませんが。
デザインとは本来「計画を記号によってあらわす」ことであり、ラジカセのデザインとは、「ラジカセのオーナーが使う快適さ・満足感・喜び」を表現しなければならないはずです。もちろん生産性を考慮した範囲内で、という但し書きはつきますが。 |
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