医学部を目指して多浪している方へ

ひとつの目安として

2015年3月3日

 医学部を目指して、長い間、浪人をしている方がいます。三輪塾では、そのような方からのご相談も多く、これまでも何人も合格させてきました。毎年、大手予備校を変え、2浪〜6浪の末、ご相談に来られた方も珍しくありません。このような方でも、私立医大であれば、お引き受けした方は1,2年で合格させてきました。ただある程度、IQとの関係もあり、全員、お受けできるとは限りません。私が教えましても、まず合格圏に届かないと思われる場合は率直にその旨をお伝えして、お断りしています。以下に、ひとつの目安を示しておきます。

 まず、国公立の医学部を目指している方は、一度ご自分のIQをチェックしてみてください。ご存じなければ、自分が通っていた高校の偏差値を2倍してください。それがIQとほぼ一致しています。高校の偏差値が60であれば、IQは120くらいということです。IQと偏差値はどちらも分布状態を知るものですので、基本的に同じものです。ただ、同じ高校の中でも、飛び抜けて出来る人から下の人までいますので、一概には言えませんが、ひとつの目安にはなります。尼崎の公立高校の偏差値はどこも50をちぇっと超えた程度ですが、それでもたまにIQが140、150を超えている生徒がいます。このような生徒は東大、京大に受かっています。もし自分がその高校の上位1/5から真ん中あたりであったのなら、偏差値を2倍したものとほぼ同じと思ってよいでしょう。

 同じ年齢の人で言えば、IQは100を中央として、70から130の中に、全体の80%くらいの人が含まれます。つまり、日本中で自分と同学年の人は、8割くらいはIQで言えば70から130の間に含まれているということです。

もう少し細かく出現率を言いますと、
IQが130ですと、千人の中で上位の40人程度。
140ですと千人に10人程度。
145で千人に1人くらいです。

 東大、京大に受かるには、一般的にはIQは135以上必要です。IQが130未満ですと、まず何浪 しても受かりません。特に東大の問題は巧妙に作られたIQテストですので、知識だけを詰め込んでも解けません。逆に、IQが140以上あれば、暗記など最低限度でよく、大変ラクな試験なのです。

 一般的な国公立大の医学部の場合、地域差などによって多少幅がありますが、それでも130近くないと厳しいと思います。どうしても国公立の医学部でないとダメという方は、自分のIQが130を超えているかどうか、確認してみてください。最近はインターネットでもある程度チェックできるサイトがありますので、試してみてください。ひとつの目安にはなると思います。

 私立医大の場合、大学によってかなり差がありますが、それでも125以上はないと難しいでしょう。私立の歯学部、薬学部ですと120くらいで受かります。120と言いますと、千人の中で300人程度程度ですからそれほど難しくありません。 


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