★ロン・ウィルソン氏の御言葉クロースアップマジックでも、立って演じるマジックのときでも、自分の左側、中央、右側と、多くの観客の顔を見るようにしなさい。このとき、目だけを動かして見るのではなく、自分自身の顔をその人に向けることです。特に女性がいる場合は、できるだけ多くの女性の目をとらえ、アイ・コンタクトすることが大切です。
Ron Wilson (1926-) Lecture Note
マジェイアの蛇足観客全体を見ながら話すというのは、マジックに限らず、スピーチなどのときも基本です。スピーチ慣れしている人がスピーチをしているとき、顔の向きに注目しているとよくわかります。左、中央、右と、常に客席全体に視線を移しながら、一人一人に直接話しかけるようにしています。
マジックでも同じですが、客席に女性がいる場合は、できるだけ多くの女性の目をとらえ、「私はあなたをもっとよく知りたい」というのが伝わるようにするのが最大のコツだとロン・ウィルソンは言っています。
もしあなたが、客席の中の女性を喜ばせることができたら、観客全体を喜ばせるという長い道のりの第一歩を踏み出せたことになり、このことは、ロン・ウィルソン自身、最も重要なテクニックのひとつだと強調しています。
これを「鳩出し」で有名なチャニング・ポロックに話したら、彼はロン・ウィルソンがどこでそれを学んだのか、興味を示したそうです。なぜなら、それはポロック自身にとっても、彼が以前から実践していた「小さな秘密」であったからです。(笑)