製品情報

製品名キャンドル・フラッシュ・ケーン
購入先ミスター・マジシャン
原案者Juan Mayoral(ホアン・マヨラール)
価 格16,000円
分 類パーラー、出現、ケーン、炎


1998年2月20日


最初に

慣れるまで、ちょっと恐ろしい道具です。日本のメーカーでは、PL法の関係で、まず売り出さないでしょう。これはスペイン製です。

現象

術者は、火のついたキャンドルをもっています。両手が空なことを示した後、シルクを出現させます。そのシルクが、突然、メラメラと燃え出します。
炎の中から、突然、ケーン(金属製で1メートルほどのもの)が出現します。

実演後の印象

これを根本氏のところで購入したのは1年ほど前です。実際にマヨラールがやっているのを見たことがなかったのですが、先日届いた、UGMの会員専用のビデオ(No.4)を見ていたらマヨラールがやっていました。実際に見ると、とても幻想的で華やかです。

燃えるシルクは普通のマジック用のものです。20x20くらいのものでよいので、それなら消耗品としても惜しくはないでしょう。解説書には30回くらい使えるとありますが、実際には数回が限度です。アマチュアの場合、そう頻繁にこのマジックをやる機会もないと思いますので、それなら毎回新しいシルクを用意してもよいと思います。結婚式で、薄汚れたしわだけらのシルクを取り出すと、それだけで貧乏くさくなってしまいます。マヨラールの実演を見たら、毎回新しいものを使ってもやりたくなるくらい幻想的なマジックだとわかるでしょう。

炎はライターオイルを使用するので、ガスボンベなどよりある意味扱いやすいかも知れません。
しかし、オイルの量の調整などは、何回かやってみて、自分でわかる必要があります。あまり多すぎるとオイルが漏れて、手に付いたりすると危ないと思います。

これとは関係のない話ですが、昔見た学生のステージで、「火炎皿」のオイルが漏れて袖につき、右手が突然炎上しはじめたのを目撃したことがあります。(汗)

マヨラールは、キャンドルからシルクを出す方法と、キャンドルを使わず、最初から手にシルクを持っていて、それにマッチなどで火をつけ、ケーンに変えることもやっていました。このほうが、実際には簡単です。

キャンドルを使うと便利なのは、最初、両手に何も持っていないことを完全に示してから、キャンドルを取り上げるだけで、シルクもケーンもスティールできる点でしょう。体にセットしておく必要はありません。キャンドルをテーブルの上に置いておけば、いつでもできるので便利です。

最後に一言

このマジックは、昔からよくある、キャンドルの炎からシルクを取り出すというものと、シルクをケーンに変えるマジックを連続して演じるだけのものです。それを体へのセットなしでできる点と、途中で、出現したシルクを燃やして、その燃えているシルクが瞬間にケーンになるというのが、原案者のやりたかったことです。確かに、燃えているものが何かに変わるというのは派手で、きれいなものです。

私のようなクロースアップが専門のものでも、ちょっとした場所で、パーラーマジックを頼まれたり、結婚式などでマジックを見せることを頼まれることがあります。そのようなとき、これはオープングに重宝します。特に結婚式などでは、手にキャンドルを持って出てきて、客席から火をもらい、それでキャンドルに火をつけてから始めればよいでしょう。

 

魔法都市の住人 マジェイア


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