ビデオ紹介

 

製品名
Dragon Thread
原案者 Mike Wong
購入先 東京マジック
価格 3,800円
発売元 Magic Smith

Dragon Thread

2000年6月7日


最初に

昔からある「ヒンズー・ヤーン」と同じ現象ですが、ハンドリングが少し違います。サブタイトルが、"The Ultimate Broken and Restored Thread"となっています。

なお、このビデオには「ドラゴン・スレッド」ひとつだけが解説されています。時間もわずか12、3分です。アメリカで買えば定価は$22.50です。

現象

7、80センチの糸を小さな容器から取り出します。両手の間に広げてから、指に巻き付けて、糸をいったんボールのようにします。それを両手でむしるようにして、細かくちぎっていきます。

Drangon Thread

テーブルの上に落ちている、ちぎれた糸を全部集めて、丸めてしまいます。その後、糸を少しずつ引っ張ってゆくと、完全な糸に戻っています。これはまたすぐに繰り返すこともできます。

コメント

これは糸巻きを使いません。また使用する糸も、手芸用のもので、「より」が強くなく、簡単に一本一本の糸がほぐせるタイプのものを使います。

ちぎるとき、ヒンズーヤーンでは糸を長く伸ばした状態で端から順に切っていきますが、このドラゴン・スレッドではいったん丸めてから、ちぎっていくのも違う点です。

ちぎるとき、本当に音がしますし、糸くずがテーブルの上に落ちます。こまかくちぎってしまった時点で、両手を完全に広げて見せて、何も隠していないことを示すことができます。

昔からのヒンズーヤーンとどちらが優秀かは一概に言えません。おそらく簡単なのはヒンズーヤーンです。一般の人が見れば、現象に差はないでしょう。しかし、マニアは引っ掛かると思います。特に2回続けてやられると、どこから補給したのだろうといったことを考えてしまうでしょう。実際には3回でも4回でも補給なしでできます。これがヒンズーヤーンとの一番の違いです。最初に一度準備をすれば、これだけ繰り返すことができるのですから、テーブルホッピングのプロなどには重宝するでしょう。このマジックは、2,3回続けて繰り返して見せたほうが不思議さが増します。「サーストンの3原則」からすれば、例外的なものです。

原案者のマイク・ウォンは糸を取り出す容器に、中国の模様が入った陶器製のものを使っています。大変小さな容器です。楕円形で、横が3センチ、縦が2センチ、厚さも2センチ程度です。このような容器を使用していますが、同じものでなくてもかまいません。中国雑貨の店に行けば、上の写真にあったような容器が200円から300円程度で売っていますから、適当なものを見つけて来てください。

この容器は、大きさや形状はそれほど問題になりませんので、何か適当なものがあればたいていそれで間に合います。私は「ハードロックカフェ」で買った、ハート形で、金属製の容器がありましたのでこれを使おうかと思っています。 下の写真のものです。

Hard Rock Cafe

「ハード・ロック・カフェ」(Hard Rock Cafe)は1971年、ロンドンにできたのが第1号店で、ラスベガス他、世界中に支店があります。メニューはアメリカの家庭料理が中心になっています。日本では東京、神戸、福岡など計6店あります。

このハート形の容器を使ってみたくなったのは、「ハートブレイクホテル」との連想からです。日本には「縁(えにし)の糸」という言葉があるように、縁のある男女は見えない糸で結ばれています。それが「失恋」で切れてしまいます。ちぎれてしまった糸も復活させれば、「ハッピーエンド」を迎えられるのではないでしょうか。このようなストーリーをつければ、ハート形の容器も役に立つでしょう。

補足:糸は最初から添付されています。100回くらいは十分できるだけの量がありますが、使い切ってしまったら、手芸洋品の店で簡単に手に入ります。容器はついていません。

 

魔法都市の住人 マジェイア

 


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