GIMMIC COIN SERIES

製品名 Hooked Coin(フックト・コイン)
購入先 海外のショップでは大抵扱っています。
価 格アメリカでは10ドル程度
分 類 クロースアップ、コイン、フック

 

Hooked Coin


1999年11月23日


最初に

アメリカのハーフ・ダラー(50セント)やクォーター(25セント)に、ちょっとした仕掛けがしてあります。「フック」(釣り針)が、埋め込まれています。といっても、これで魚を釣るわけではありません。人を「引っかける」"hook"ための道具です。

コインのエッジのところから、2、3ミリ、針の先が出ています。たいへん細くて小さい針なので、一見しただけでは気が付きません。

現象

これを使ったマジックは何点か発表されています。たとえば、「立ったままで行うコイン・スルー・ザ・テーブル」というのもありました。「ラッピング」が不可能な状況でもできます。

しかし、これを使ったマジックで一番驚くのは「消失現象」でしょう。道を歩きながらでもできます。たとえば、誰かと歩いているとき、指先に持ったハーフダラーを空中に投げ上げると、完全に消えてしまいます。手にも、袖にも、どこにありません。室内でやっても、投げたコインがどこかに落ちた形跡もありません。完全に消えています。

最後に一言

このコインは、細工も簡単ですから、日本の硬貨でも簡単に作ることは出来ます。ただ、日本では硬貨や紙幣に加工することは法律で禁じられていますのでやらないでください。メダルのようなものでも出来ますから、どうしても作りたいのでしたら、メダルやポーカーチップのようなもので作ってください。

昔、誰だったか忘れたのですが、海外のマジシャンの解説書を読んでいたら、これを使った「消失・出現現象」が載っていました。恐ろしいような使い方をしています。コインを消すとき、ハンドリングの中で、針を手の裏、つまり手の甲の皮膚に刺して、コインがぶら下がった状態にもって行きます。手のひらは完全に広げて、空であることが見せられます。手の甲から取ってきて、再び出現させれば、マニアが見ても、結構不思議なルーティンが組めます。欠点は痛いことです。

それにしても、このような解説書を平気で書くということは、アメリカ人(確か)は手の甲に針くらい刺しても痛くないのでしょうか。いくら私が厚顔とはいえ、手の甲で実際にやってみたら、痛くて無理でした。(面の皮でやれってか?)

観客を驚かせるためなら、「針で刺した」くらいの痛みは辛抱して当然と思っているのでしょうか。その根性は認めますが、日本人なら、麻酔でもしてからでないと無理です。

魔法都市の住人 マジェイア


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