製品情報

製品名 Mind Power Deck
購入先ミスター・マジシャン
原案者John Kennedy
価 格4,000円
分 類メンタル、カード

 

1997年7月11日

最初に

古くからあるメンタルマジックの原理をジョン・ケネディが改案したものです。
多くのマジシャンがこの原理を使い、自分なりのルーティンや演出でおこなっています。

現象

トランプ一組をテーブルの上に表向きに広げ、普通のトランプであることを確認してもらいます。

一人、または複数(2名から4,5名くらいまで可能)の観客に、各自、テーブルに広げてあるトランプの中から、一枚だけ心の中で思ってもらいます。 マジシャンはそれを次々と当てて行きます。

最後に一言

今年(97年)のはじめ、Mr.マリックがTVでよくやっていました。
私はMr.マリックの実演を2回見ました。そのときのウケ方は、ちょっと信じられないくらいです。
観客からすれば、心の中で思っただけなのになんで当たるのか、信じられないといった様子です。本物の読心術のように見えます。

コメント

これをMr.マリックがテレビで演じているのを見たとき、リチャード・オスターリンドの「レーダー・デック」だとばかり思っていました。

実際、「レーダーデック」でもほとんど同じようにできます。 違いは、「マインドデック」は最初、テーブルに上に表向きに広げて、完全にバラバラな普通のデックであることを示すことができる点です。

さらに、これのすぐれている点は観客への質問の仕方です。カンニングペーパーが堂々と見えるところにあるので、覚えやすいのです。 商品として売るにしても、このほうが売りやすいのでしょう。


しかし、実際にこのタイプのマジックをレパートリーにしようとすると、別の難しさがあります。ある程度、観客の顔色や表情の微妙な変化を読み取る必要があるのです。占い師が、さりげない会話のなかから相手の情報を引き出すようなものです。これがうまくできるようになってくると、本当に魔法のように見えるでしょう。

慣れない間は、質問が何となくわざとらしく感じられて抵抗があると思います。でも、何度かやっているうちに、観客の反応から、相手のカードを読めるようになってきます。このマジックをレパートリーにしているプロマジシャンは大勢いるのに、アマチュアの人があまりやらなかったのは、この観客の顔色を読むということができるためには、ある程度、実演を重ねる必要があるからです。しかし、「マインドパワーデック」は、このタイプのマジックが初めての人であっても何とかなると思います。

惜しむらくは、このデックの裏模様が「バイシクル」ではないのです。これ専用に作ったものになっています。バイシクルでこれと同じネタを作るか、逆に、「レーダーデック」にこれの質問の仕方を使えば普通のバイシクルでも可能です。

6,7年前に、オスターリンドの「レーダーデック」を購入したときも、大変よくできていると思いました。原理そのものはどちらも似ていますが、細かい部分の演出が違うため、両方とも買っても損はありません。

なお、「レーダーデック」は、ジェフ・バスビーのところから発売されていました。

魔法都市の住人 マジェイア

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