最初に

本当なら、先にジョン・コーネリアスの"Pen Thru Anything"を紹介するべきなのでしょうが、これはあまりにも有名なので、これのオプションとして面白いものを紹介します。

現象

中央に直径１センチほどの穴の空いた、８センチ角くらいの封筒があります。その中に、封筒と同じくらいの大きさの鏡を入れます。穴から鏡が見えています。そこにペンを差し込むと、ペンがガラスの鏡を貫通します。封筒の口を開けて中を見せると、確かにペンが鏡を貫通しています。ペンを引き抜くと、鏡には穴も傷もありません。

最後に一言

これだけを購入してもマジックはできません。必ず、コーネリアスの「ペンスルーエニシング」を持っている方だけが購入して下さい。

ひょっとして、オリジナルの「ペンスルーエニシング」をご存じない方がいらっしゃるかも知れませんので簡単に解説しておきます。 原案は、Mr.マリックを含め、多くのマジシャンがやっています。
観客から借りたお札に、カバーなしで、ボールペンを突き刺します。ペンが刺さった状態で、お札の両面をはっきりと見せることができます。ペンを引き抜くと、お札にはどこにも穴はありません。

このマジックは名前からわかるように、お札以外でもできます。トランプ、名刺、ネクタイ、舌、耳たぶ．．．．．。あまり変なところに突き刺すと悪趣味なりますから、ほどほどに。とにかく、このオリジナル自体が大変すぐれたマジックです。昨年（９６年）の暮れにバージョンアップし、さらに使いやすくなっています。値段は、日本のショップで6,000円前後でしょう。

もしあなたが、この「ペン・スルー・エニシング」を自分のレパートリーにしているのなら、今回紹介した「ミラクル」はお薦めです。

このマジックは、お札以外の貫通現象としてはベストです。お札とはまた違った不思議な感じになります。
実際に鏡をペンが貫通しているのを見ると、本当に突き刺さっているようにしか見えません。
ただ、この商品自体にはタネはありません。封筒も鏡も普通のものです。そのため、詳しく書いてしまうとまずいところがあるのです。ちょっとした見せ方やハンドリングが命ですので、それはここではカットします。解説書を読んでください。