最初に

昨年（１９９６年）、ジョン・ケネディが売り出したネタです。オリジナルは５０ドルのはずです。

現象

机の上に、木製の小さな箱を置いておきます。ふたもしっかりされています。

観客に一枚のトランプを取ってらもらい、表にサインをしてもらいます。途中、アンビシャスカードや適当なマジックをやっておき、最後にこのトランプがデックから消えて、箱の中から４つに折りたたまれた状態で出現します。

実演後の印象

悪くありません。ネタもよくできています。サインしてもらったトランプが、テーブルの上に最初から置いてあった箱の中から出現するというプロットは大変古くからあり、私の知っているものの中では、フレッド・カップスがやっていた方法が最も実用的でした。適当な箱で簡単に作ることもできます。

今回の製品は、現象自体はこれとまったく同じなのですが、違いは箱の中にカードが入っているのを見せた後、それを取り出し、箱をそのまま観客に渡して調べてもらうことも可能です。（箱を調べてくれなんて、言ったらダメですよ。観客は箱があやしいなんて思っていませんから）　つまり、カップスの方法とは原理そのものが違います。

木製のきれいな箱ですので、作る手間を考えたら、値段は高くないと思います。