製品情報

 

製品名 Perfect Clip Board
パーフェクト・クリップ・ボード
価 格 $89.50
考案者 Guy Bavli

購入先

STEVENS MAGIC EMPORIUM
分 類 メンタル、透視

パーフェクト・クリップ・ボード

2001年4月19日


最初に

イスラエルのメンタリスト、ガイ・バブリが数年前売り出したものです。Mr.マリックもテレビで使っていました。原理的にも面白いので紹介します。

現象

観客の中から、手伝ってもらう人に一人出てきてもらいます。

B5くらいの大きさのプラスチック版があり、白い紙が一枚クリップではさんであります。 このクリップボードと紙を観客によくあらためてもらってから、紙の上に、数字、文字、簡単な図形等、何でも構いませんのでひとつ書いてもらいます。書き終えたら紙をクリップボードからはずしてもらい、小さく折って他の人には見えないようにして、ポケットの中に入れておいてもらいます。

数字などを書くとき、部屋の隅にでも行ってもらい、他の人から絶対見えない状態で書いてもらいます。別の部屋に行ってもらっても構いません。

マジシャンはその人の書いた文字や図形を透視して、ずばり当てることができます。

コメント

観客に書いてもらったものを透視するマジックはいくらでもありますが、これはいくつかの特徴があります。

1.紙は一枚しか使わない。
2.最初に紙、ボード、ペンを観客に調べてもらってもよい。
3.観客が書いた後、自分でクリップボードから紙をはずして小さく折りたたむので、カーボンコピーなどで他の紙に転写されていることはない。

Mr.マリックがこれをテレビで演じたときは、紙に書いているとき、他の人から絶対に見られていないことを強調するために、観客の頭の上から大きな風呂敷のようなものをすっぽりとかぶせていました。全身が隠れてしまうくらい大きな布でした。その中で書いてもらい、紙を折り畳んでポケットの中に入れてもらってから布の中から出てきてもらっていました。

これでどこかに隠しカメラがあるとか、誰かがこっそり見ているとかいった疑念は払拭できます。受け取ったボードは、両面を見せて、板の上には何も写っていないことを観客に確認してもらうこともできます。

ガイ・バブリが演じるときは、観客を二人使う方法でやっていました。一人にはショーの前に先ほどと同じ状態で紙に4桁の数字を書いてもらい、折りたたんだ後、しっかりポケットに入れておいてもらいます。本番のとき、もう一人別の観客に出てきてもらい、その人には適当な図形を描いてもらいます。

本番のときは、二人の書いた数字と図形を透視してみせます。

実は、この二人同時におこなう方法は、原理的にはよく似ているのですが、少し違います。実際には一人で十分です。Mr.マリックがテレビでやっていたときも、手伝ってもらう観客は一人だけでした。大きな布をかぶせるのはMr.マリックのアイディアなのでしょうが、これは大変うまい方法です。説得力が増すだけでなく、マジシャンにとっても都合のよいことがあります。確実に見えなくするためと言いながら、その実、ハンドリングの都合上、このほうが便利なことがあるのです。

ガイ・バブリの実演は、彼のスプーン曲げのビデオ、第3巻の最後でこれを紹介しています。おそらく、彼のショーでもこれが最も受けるはずですから、トリネタにしているのかも知れません。

魔法都市の住人 マジェイア


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