最初に

これは「ディーラーオリジナル商品」です。テンヨーの売場で、ディーラーが常時いるところだけで発売されています。大阪梅田の阪急３番街地下にあるキディーランドへ寄ったら、数点入荷していましたので購入しました。

現象

長さ７センチくらいのボルトがあります。それにナットをはめます。テーブルの上にハンカチを広げて、そこへこのナットのはまったボルトを置いて、ハンカチで包みます。数秒後ハンカチを広げると、ボルトからナットがはずれています。

最後に一言

これは数年前のMr.マリックブームのときにも流行りました。しかし、そのときのネタとはまったく違います。

以前のものはボルトにナットがはまったものを透明なグラスに入れると、目の前でボルトがゆっくりと回転し、ナットがはずれて行くのが見えました。また、ボルトやナットには仕掛けはありませんので、観客に渡して調べてもらうことも可能でした。それなりの雰囲気のある、悪くないマジックです。私はＮ．Ｙ．のタネンに行ったとき購入しましたが、ずいぶん安かったですよ。３０ドル程度であったと思います。

今回発売されたものは、それとはまったく原理が違います。ナット自体にちょっとしたメカが組み込まれています。よくできてはいるのですが、どうなのでしょう。、昔、、はじめてこのタイプの現象を見たとき、、「こうなっているんじゃないの？」と想像した、まさにそのような解決法なのです。メカ自体は大変よくできていますが、これって進歩なのでしょうか？

昔のものはシンプルですが、不思議さという面でもこれに勝っていると思います。しかし、以前のものを知っているマニアは、逆に、これには引っかかるかもしれません。

Tip

先日、テレビでMr.マリックが、早速この新バージョンをやっていました。 そのときはハンカチを使わずに、ナットのはまったボルトを一振りするとナットがはずれてしまうといいう見せ方をしていました。これはずいぶん挑戦的な見せ方です。一瞬に、スポッとはずれるという感じです。でもこれは見ていて、不思議さはありません。

これだけだと物足りないので、私はこれと、同じテンヨーから出ています「ゴーストハウス」を組み合わせています。「ゴーストハウス」というのは、「お化けハンカチ」と小さな家がついているトリックです。

お化けハンカチをやってから、そのハンカチでこのボルトとナットを包むと、勝手にはずれるという現象を見せています。「お化けハンカチ」と組み合わせることを思いついてから、ハンカチで包むことが不自然でなくなりました。

魔法都市の住人　マジェイア