something interesting

 


おりがみ手品

パタン……おや!

パタン、おや!

2000/10/31


最初に

「折り紙」でマジックのようなことができるものを集めた本が発売されました。

『おりがみ手品』  桃谷好英著 誠文堂新光社 定価1,500円 2000年 ISBN4-416-30009-3

本当にマジックとして使えるものはごく一部に限られています。しかし、自動的に開く花や、羽ばたく鶴、鳴き声を出す蛙など、動きのあるものが多く、十分楽しめると思います。ただし折り紙に馴染みのない人には、わかりにくい部分もあるかもしれません。

現象

この本の中で、ひとつやってみたいと思うものがありましたので紹介します。「パタン……おや!」というタイトルのものです。上の写真にあった三角形が徐々に立ち上がり、下のようになります。どう見ても、重心の関係で辺の長い方が下になるのに、徐々に右端が持ち上がり、最後は短い辺が下になるところまで動きます。

パタン、おや!2

折り方は難しくありませんが、どのくらいの速度であげるのかは、何度か実際にやってみてコツをつかんでください。実際に見ると、想像以上に不思議に見えます。

慣れてくると、見えない糸で操っているように見せることもできます。動きにくいときはてのひらに乗せれば、ほんの少し角度を変えるだけでも立ち上がります。しかし、てのひらの上で見せるよりも、机の上にでも置いて何も触れていない状態で見せたほうが効果があるでしょう。机はなるべく滑りやすい方がよく、テーブルクロスが敷いてあると、反応が鈍くなります。また作っても古くなると、紙にこしがなくなり、立ち上がらなくなってきます。これを避けるには、途中まででも開いた状態で保存しておけば、次回行うときでもできるはずです。

これは昭和10年頃、竹川清良氏が考案され、今では"Self-moving Piece"という名前で、海外にも知られているそうです。

マジックをやっている人で、この本を読んだ人は大抵これに興味を持ちます。先日、I.B.M.大阪リングの例会にゲスト出演してくださった鎌苅吉良氏に、二次会の会場で見せていただきました。

 

コメント

The Blockおりがみとは関係ありませんが、数年前、木片をグラスや灰皿に立てかけておくと、それが勝手に動き出し、倒れるマジックがありました。右の写真のようなものです。

 

Mr.マリックも何度かテレビでやっていましたので、見た方もいらっしゃるでしょう。これ自体はたいして面白いマジックでもありませんが、今でもハンクリーなどでは販売されています。"The Block"という名前で$59.95です。これに60ドル近くも出すのなら、「パタン……おや!」のほうが即席で演じられ、むしろ効果的かも知れません。

 


INDEXindexへ 魔法都市入り口魔法都市入口へ
k-miwa@nisiq.net:Send Mail