something interesting

1997/10/23


The Perfect Watch

 

By Christian Fidi

GENII, June, 1997


アメリカの月刊誌、GENIIの1997年6月号に載っていたものです。

私はGENIIを購読していないので知らなかったのですが、昨日、友人のF教授が、面白そうなものが載っていたとFAXで送ってきてくれました。

★現象

マジシャンは時計を腕からはずして観客に渡します。時計の竜頭を適当に回してもらうと、針は回転します。何度か適当に回してもらい、最後は時計を裏向きにしたまま、さらに竜頭を回してもらいます。適当なところで竜頭を押し込んでもらうと、手伝ってもらっている観客自身さえ、針が何時になっているのかわかりません。そのまま時計を手の中に握ってもらい、誰からも文字盤が見えないようにして、しばらく持っていてもらいます。

マジシャンは時計に一切触れることなく、観客がしっかり握っている時計の針が指し示している時刻を読みとります。

★コメント

面白いでしょう?これは一般に市販されている時計でできます。と言っても、どんな時計でも可能と言うわけには行きません。swatch社のMusiCall(ミュージコール)というシリーズでないとできません。swatchの時計は大変人気があり、廉価で、数多くのデザインがあります。このMusiCallも、6,500円程度で販売されています。私が見たときは、5,6種類ありました。

この時計は、指定の時刻になると、ベルではなく音楽が流れてくるようになっています。アラームの一種です。

時計を使うものでは、コレクターズワークショップの"Perfect Time"が有名です。それと比べると、十分の一程度の実費でできます。

さらに、似たものではHank Leeの店で売っている解説書で、"Tell-Tale Timepiece " ( $7.50)というものがあります。これはまったく普通の時計で、上記のものとほぼ同じようなことができるのですが、ある程度練習する必要がありそうです。

今回、この解説書をもう一度チェックしようと探したら、見つからないのです。
つい1週間ほど前まで、いつも目にするところにあったのに、先日大阪ガスが定期点検に来たとき、本棚のどこかに突っ込んだようで出て来ません。でも、私の椅子から半径3メートル以内にあることは間違いないので、そのうち出てくるとは思います。しかし、この半径3メートル以内というのはブラックホールでもあるのか思うくらい出てこないので、探すより、アメリカから注文したほうが早く入手できそうな気がします。2,3日探しても見つからなければ、ほんとにそうします。

★追加のコメント

今日、早速3名にこれを試してみました。予想していた以上の反応が返ってきます。 Perfect Timeよりウケます。

先日、久しぶりでPerfect Timeをやったら、誤差が11時間30分という最悪の状態になり、約2分間ほど苦しみ抜きました。(わかる人にしかわからないと思いますが)その点、これはいいですね。その手の心配は皆無です。 (笑)

補足:MusiCallを購入したけれど、やり方がわからなくてお困りの方はご一報ください。その際、氏名、所属マジックラブ(もし入っていれば)等、簡単な自己紹介を書いてください。

★追加2(1999/4/5)

このMusiCall は、1998年の夏で製造中止になったそうです。店に在庫として残っているものがなくなったら、それで終わりだそうです。関心のあるかたは、今のうちに買っておいたほうがよいかも知れません。


INDEXindexへ 魔法都市入り口魔法都市入口へ