On Line Puzzle

 

立体紙切り

 

立体パズル


1999/9/15


上の立体図形は、ごく普通の長方形の紙一枚でできています。紙にハサミを3回入れて、切っただけのものです。”のり”やテープなどはまったく使用していません。

これを眺めて、不思議だと思いませんか?

はじめてこれを見せてもらったのは、今から十数年前のことです。そのときはずいぶん悩みました。15分くらい眺めていたでしょうが、一向に解法が思い浮かびません。結局その場ではわからず、次の日、実際に紙を持ってきて作ってみたらすぐにできましたが、そのときは、このようなものを一枚の紙で作るのは絶対不可能だとさえ思っていました。

私がこれだけ悩んだのだから、他の人もわからないだろう思い、数名に見せたら、意外なことに7、8割の人はわかってしまうのです。わかったと言った人に、紙とハサミを渡して作ってもらうと、大抵、1、2回は失敗していましたが、3回目くらいには成功していました。私と同じくらい驚いたのは10名中、1、2名だけです。

どうもこのパズルは極端です。初めて見たとき、不思議だと思った人はなかなか原理が思いつかないのですが、気がつく人はすぐにわかってしまうようです。

人に見せるときは、机の上にでも置いて、手には触れさせない下さい。手にとって実際に触れば誰でも気がつきますから、眺めるだけにさせてください。一枚の紙にハサミを入れるだけでこのような立体が作れると思うかと、たずねてみて下さい。もしその人が「わかった」と言ったら、メモ用紙を持ってきて、どこを切ればよいか指で指し示させて下さい。これでよいと言ったら、鉛筆でそこに線を引いて、そのとおりに切ってもらいます。それで実際にできたら、たいしたものです。最初から紙とハサミを手渡してしまうと、切りながら考えられますから、出題するときは、必ず頭の中で答を出してもらってから、今のように指示してから切ってもらって下さい。「わかった」と言った人でも、1回で完全な正解まで行くのは、10人に一人くらいかもしれません。


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