地球連邦軍 第 13 独立戦隊

 発足が U.C.0079 12 月、解散が同年同月末、存続期間一月弱というきわめて短命な連邦軍の独立部隊。旗艦は最新鋭強襲揚陸艦ホワイトベースであるが、実際には単独部隊であり指揮下の艦艇はない。戦隊長兼ホワイトベース艦長は同年士官学校を卒業したばかりのブライト ノア中尉 (就任当初は少尉だった) というとんでもない部隊で、さらに他の隊員のほとんどが同年までサイド 7 で就学していた中・高校生ばかり (中には、どう見ても就学前の幼児までいるぞ) である。

 さて、元来ホワイトベースは連邦軍の反攻作戦「V」を担う実験艦だったが、赤い彗星シャアによって V 作戦を察知、襲撃 (本来は偵察が目的だったが) され、正規乗員のほとんどを失った所為で目的変更を余儀なくされた。その後はふらふらと各地を転戦 (地球降下直後は北米大陸、その後、太平洋を経てアジア大陸に上陸し、ゴビ砂漠を経て黒海沿岸部でオデッサ作戦に参加、アイルランドのベルファスト基地で補給を受けた後、大西洋を渡って南米のジャブローへ。こうしてみると地球を一周している・・・) していたが、11 月末の連邦軍本部ジャブロー寄港をきっかけに正規編入されることになった。第 13 独立戦隊という部隊名はそのときに改めて与えられたもので、若干の補充兵 (砲撃手兼戦闘機パイロットスレッガー・ロウ、看護兵マサキなど) があったとはいえ部隊の本質はそれ以前と何ら変わっていない。ジャブロー寄港後は星一号作戦に参加し、ソロモンア バオア クーと転戦した。最終的にはア バオア クーにて所属 MS の全てと旗艦ホワイトベースを失い (驚くべき事だが、このときの死者はない。サイド 7 出航後の死者を数えても片手で足りるという驚異的な生還率を誇る部隊である。隊員に戦死者が出たのはオデッサ作戦、星一号作戦でのソロモン攻略時のみである)、全戦力を失ったためやむを得ず解散することとなった。

 単独部隊としてはもっとも戦果を挙げた (宇宙攻撃軍サイド 7 強襲部隊、同ガデムの補給隊、地球方面軍の相当数とその軍団長ガルマ、ガルマ仇討ち部隊宇宙攻撃軍ランバ ラル隊、突撃機動軍黒い三連星、宇宙攻撃軍キャメル艦隊、同コンスコン艦隊、同軍団長ドズル、突撃機動軍マ クベ、試作モビルアーマーブラウ ブロ / エルメス他、以上時系列順) のにもかかわらず、解散後に隊員のほとんどが軟禁または厳重監視下に置かれるなど、ジオン宇宙攻撃軍と並ぶ「一年戦争の捨てごま部隊」といえる。ついでに言えば、試作兵器 RX-75 / 77 / 78 そして FXA-08GB-Bst コアブースターなどが優先的に配備され、試作機の実戦試験評価部隊として位置づけられていたようでもある。オデッサ戦前後のコアブースター配備後、新しい技術が開発されるたびに「とりあえずホワイトベースで試す」風潮が連邦軍上層部に広まっていた。