ビーム (メガ粒子)

 宇宙世紀を代表する射撃兵器。

 電磁場封入物質ミノフスキー粒子に高電圧をかけることで縮退させ生成したメガ粒子を、砲身内側の I フィールド (これの形成方法は未だに良く判っていない。判っているのは、電力で発生すること、メガ粒子に対して反発力を持つこと、メガ粒子に対するほどではないにせよ荷電されていない物質に対しても反発力を持つことなどである) で方向性を与え亜光速まで加速し射出する粒子兵器 (つまり、メガ粒子砲というのは、「メガトン級」などの比喩や、MB のような単位などではなく、単に「メガ粒子」というものを射出する大砲、と言うことだ)。電子や陽子、そしてそれらの反粒子を強力な電荷で加速する荷電粒子砲 (加粒子砲) とは基礎理論から異なる。宇宙世紀に於いて宇宙艦船などでは一般的な兵装だが、MS に搭載できるサイズはガンキャノンのビームライフルが最初のものである。

 ビーム兵器の開発では連邦軍に後れをとったジオンではゴッグで初めて実用化できたが、携行サイズまでは小型化できず、艦船に搭載しているものと基本構造は同一である。ジオンでライフルサイズのビーム砲が標準武装になるのは、大戦末期のゲルググからである (とはいっても、この時点、U.C.0079 12 月上旬でほぼ大戦は終結しており、ゲルググはジオンにおける、最初で最後のビームライフル装備機ということになる)。これは、Energy CAP と呼ばれる、縮退寸前のメガ粒子を保持しておく技術を開発するのに手間取った所為だ。

 それまでの火薬やロケットなどで弾頭を加速する実体弾に比べて初速が極めて高速な為、命中時の威力が格別に高くその後は地球圏の主力兵装となった。

 同様兵器に、ビームを I フィールドで刃状に整形して格闘兵器として使用するビームサーベル (セイバー)、同じく膜を形成して防御兵装とするビームシールド (実用化は、U.C.0100 年代前半。ビームサーベルに比べより大電力を必要とする事、適切なときにビーム膜を形成する制御技術が未発達だった事から、それらの技術的な進歩が必要だった) がある。その他兵器ではないが基礎技術が応用された物に「ビームローター」という技術がある。ビームローターというのは、要するにビームサーベルをぶんぶん振り回す反作用 (ビームサーベルを振り回すとなんで反作用があるのか、未だによく理解できない。理解できない事を解説として引用するのも気が引けるので、詳述は避ける) で「空を飛ぼう!」という技術である。ビームローター装備機ではヘリのローターの代わりにビームサーベルが回っている。変なの。

 直撃時の威力が実体弾火器類に比べて大きい (実際に直撃してしまえば、たとえ重装甲を誇るガンダムといえど無傷ではいられない)、発射時の反動が少ない (作用反作用の法則を考えると納得行かないが)、命中率が高い (これはビーム自体が亜光速なので、発射から着弾までのラグが事実上ないため) などメリットも多いが、反面大規模 I フィールドによって偏向される場合がある (Iフィールドがあればどんなビームでも偏向できると言うものではない。結局はエネルギーとエネルギーのぶつかり合いなので、より上回るエネルギーでぶつけられたビームは偏向できない)、ビーム攪乱膜 (これは、重金属粒子を散布するものだろうと思う。メガ粒子ビームは空間での粒子密度に比例して威力が減殺されるため、空間の密度を上げてやればビーム兵器を阻害できるはずだ。もちろん、地球大気圏内でもビーム砲は使えるので、一時的にせよ大気密度よりも上げなければいけないが) と呼ばれる阻害物質によって無効化される、あたらなければどうと言うことはない (榴弾などの場合、近接信管によって至近弾でも大きな被害がでる場合があるが、メガ粒子砲ではまとまりきらずに周囲に散った粒子 -拡散ビーム- ぐらいしか周辺への影響はない)、発射にあたっては大電力を必要とするなど、デメリットも多い。