Zimmad MSM-03 Gogg (ゴッグ)

 史上初の水陸両用制式 MS。また、ジオン初のビーム兵器搭載 MS でもあります。「機動戦士ガンダム」本編に登場。ザクマリンの試験結果を受けて生産されました。ビーム砲の他、頭部からジェル物質の入ったカプセルを射出し全身を覆い、機雷を柔らかくキャッチしてしまう対機雷用防御兵装フリージー ヤード (でも、捕まえた機雷って、その後どうするんだろう? くっつけたまま上陸する訳ないし、剥がすのも大変そうだし・・・)、水中用兵装に魚雷、格闘戦用にクロー アーム、対空兵装として頭部両脇にビーム砲か機銃のような小火器を持ちます。ただし、防空性能は全くと云って良いほどなく、連邦軍の対潜哨戒機ドン エスカルゴなどは天敵と言って良いでしょう。運動性よりも火力を重視して、沿岸の砲台破壊や、対潜水艦戦闘など上陸作戦に於いては補助的な戦闘を目的として開発されたようです。もっとも、オデッサ前後の連邦軍は 61 式戦車が陸戦の主力な訳だから、ゴッグあたりでも結構いけてたでしょう (事実、マッドアングラー隊のベルファスト強襲ではゴッグが主力だった)

 ゴッグなどの水陸両用 MS は、他の MS に比べてずんぐりしていますが、これは耐圧キャビンやフローターなどを装備したためだと思われます。ザクマリンのような汎用機などからの改修では耐圧性能が不足し、主要区画への浸水は避けられないだろうと思いますから。

 オリジナル デザインのままでは膝位置が後ろすぎてのばしきった時に関節が固定する「リニア・ロック」を起こしてしまうため、全く「歩けない」ため、大きくプロポーションをオリジナルから変更してあります。当然、アレンジも動歩行することを重視して。歩行兵器の脚部は各節の重量 も大事ですが、関節とその重心の距離関係も重要です。これは各節のモメントに直結しますから。格好良いからと言って、悪戯に足長にしてはいけませんよね。

 両腕のかぎ爪 クローも、振り回しやすくするために軽量化しました。これは中世ヨーロッパのソードによく見られる方法で、樋 () と言います。敵の血をよく流させるためだと思っている人もいるようですが、これは間違い。強度を維持したまま軽量化する事が目的です。モーター サイクルのキャスト ホイールのように中空成形しても良いのだけれど、これだとコストがかかるので消耗品であるゴッグのクローには不向きですのでやめときました。かといって、オリジナルのように分厚いムクでは重量 に振り回されてまともに戦闘できません。末節の軽量化もこういう兵器では大事です。
  また、両腕の蛇腹も変更。一節ごとに関節を仕込んでいたのでは重量 がかさむし、制御用のアビオニクスも大変な物になります。かといって、内視鏡みたいな方法では、パワーがでないので格闘戦どころではありません。よって、オリジナルにあった伸縮機構はなくし、普通のロボットアーム風にしてあります。また、こうすることで四肢を水中安定板の代わりに出来ます。抵抗が増え、ソナーに引っかかりやすくなると言うデメリットはある物の、上陸後には使わない水中安定板やその制御用アビオニクスを搭載するよりもずっと簡潔なシステムになるはずです。機動兵器とはいえ、ゴッグなどの水陸両用 MS は、戦闘エリアまでは潜水艦ユーコンや攻撃空母ガウなどで輸送されるので、このシステムで充分以上です。どっちにしても水中発進したら、泡が発生してソナーに引っかかっちゃうしね。

 蛇足ついでにオリジナルではむき出しだった、メガ粒子砲と魚雷発射管にもカバーを付けました。これは抵抗を低減するためだけの物。

-GUNDAM CENTURY によるスペック表-

型式番号
名称
全高
自重
総重量

動力システム

主推進システム
180 度姿勢変換
地上走行速度
主兵装
MSM-03
ゴッグ
17.2m
142.2t
294.5t
熱核反応炉 85,000kw (113,900hp)
熱核水流ジェット× 2

偏向メガ粒子砲 (内蔵)×2

レーザー砲 (内蔵)×2