ジオン公国軍の兵器メーカー

 ジオン公国には、現在ツィマッド、ジオニック、そして MIP 3 社の MS メーカーがあるとされている。おのおのの代表的開発機種は以下の通りである。

  1. ツィマッド社
    イフリート (?)、ドムシリーズ、ギャン、ゴッグ
  2. ジオニック社
    ザクシリーズ (MS-05/06)、グフシリーズ、ゲルググ、アッガイシリーズ
  3. MIP
    ズゴック、グラブロ (MA)、ビグロ (MA)
 戦後は一部のメーカーが連邦系アナハイム エレクトロニクス社に経営統合され、地球圏の兵器製造を一手に引き受けたことで地球圏の紛争を陰で支配することになった。

 また、上記に漏れた兵器 (MA、そしてマゼラアタックなどの通常兵器) もあるが、そちらについては筆者は知識を持たない。

 上記のうち、ジオニック社は比較的基礎研究を中心に開発 (ザクマリンで水陸両用機、MS-06R で宇宙用高機動機、グフ飛行試験型で地上用高機動機、ゲルググで MS 用ビームライフル) を進めており、それらの基礎技術が他社に流出していることを考えると、国営かまたは準国営 (NTT や、JR のようなもの) の企業なのかもしれない。水陸両用機で受注できたのがアッガイシリーズ (実際にはアッガイだけだと思うが) だけ、地上 / 宇宙用高機動機を実際に受注したのはツィマッドのドム、そしてリックドムなど、あまりにも報われない研究開発を行っていたり、社名に「ジオン」を冠している事などを考えると、あり得ない話ではないと思うのだが。

 さてここで、ちょっと視点を変え、各メーカーの特徴はどんなところにあるのか見てみよう。

 まず、ツィマッド社だが、ドムとゴッグでビーム兵器搭載を比較的早い時期に実用化しているので、発電システムの能力向上が得意だったと考えられる。テレビシリーズでも、初登場時のドム、ゴッグは圧倒的なパワーを持つように描かれている。反面、ドムではグフ飛行型の技術を応用し、ゴッグではザクマリンのそれを応用するなど、基礎システムはジオニックの開発した技術をベースとしており、基礎技術開発に関してはジオニックに後塵を拝していたことが伺える。筆者はギャンのビームサーベルもゲルググのそれを技術応用したのではないかと思うのだが、これはうがちすぎだろうか。どの機体もモノアイレールの形状、コクピット周りのデザインなどに特徴があり (これは僕のアレンジしたものだけでなく、オリジナルでもそうなっている)、このあたりが CI (Corporate Identity) だろうか。

 さてそのジオニックだが、人型兵器の実用化や、Energy-CAP (ビーム兵器を MS で携行できるサイズにまで小型化する技術) の実用化、水陸両用 MS の試作基礎試験など、基礎技術開発力に優れている反面、高出力を要求されるビーム兵器の搭載は大戦末期のゲルググまでまたなければいけなかったことを考えると、発電システム開発では他社に大きく水をあけられていたようである。デザイン面では、カメラ前方 (人でいえば、顔面や口のあたり) が突出しているぐらいで、その他にはこれと言ってこだわっているところはないようだ。

 最後に MIP 社であるが、はっきり言って開発されたどの機種にもある特徴がある。それは「指」がないことだ。グラブロとビグロの MA はともかく、唯一量産された傑作水陸両用 MS、ズゴックにもクローはあるが指がない。つまり、MIP 社は汎用システムの開発が不得意だったと考えられる。なるほどそうしてみると、ズゴックは水陸両用、グラブロは水中用 MA、ビグロは宇宙用 MA である。出力ではツィマッドに劣らないものの、真のトータルバランスという面では、他の 2 社とは月とすっぽんだ。デザイン的な特徴では、クローを 3 本ヅメにしている位しかない。ビグロ、グラブロではくちばしのように尖った機首デザインが共通しているが、ズゴックはそれほど尖っているわけでもないので、これは機能的な要求 (グラブロでは水中での抵抗低減、ビグロではビーム砲のフェアリング) と見るのが正しいだろう。

 要約してみよう。つまり、ツィマッドは高出力機が得意で (自動車でいえばバイパーのクライスラーとか、米国の自動車メーカーの雰囲気か)、ジオニックはトータルバランスのとれた低出力高性能機 (自動車でいえば AE-86 カローラ レビンか、まあ、スプリンタートレノでも良いが、要は、日本や EU 諸国の雰囲気がある)MIP 社は特殊用途の高性能機 (同様にフェラーリとか、ロータス、マクラーレンなどカロッツェリアの印象に近い) というイメージだが、いかがだろう。