AutoPilotのレコーディングから帰ってきました。いやー、あっという間でした。
結構広いスタジオで、普通に宿泊施設はあるし、シェフはいるし、ロビーにはビリヤード台があるし、一瞬遊びに来たのかと勘違いしてしまいました。(笑)
ところで、ここスタジオの売りは「田園風景に囲まれた最高のロケーションで音楽を」って事なんですが、実は僕の家から歩いていける位のところにあるんですねー。
ってことは、僕の家は田園風景なの?ちょっとショックです(笑)
機材を覚えてるだけ書くと、メインの卓がSSL SL4000G、HAがShepのNeveライセンスのやつ(1081だっけかな)、EQがAPI550,560,Tubetechが二台(型番忘れたPultecのMP1AとMEC5のコピーのやつ)、コンプがurei1176LN Black,1178,Fairchild670,Tubetech CL1b,dbx160X,マイクがNeumanM48,U47など。
僕の手持ち機材がNeumanCMV563,TelefunkenKM56,TelefunkenV72,V76
金井さんのは企業秘密だと悪いんで書きません(笑)
初日は数時間かけてドラムのセッティング。
ドラムの生音に関しては、もうほんとさっぱりわからないので、何も出来ず。
金井さんがぜんぶやってました。つうか、ドラム自体金井さんの私物だし、スネアも数台持ってきてた。なんなんだ(笑)
マイクのセッティングは、スネアの表に421と451、裏に421、キックにD112、各タムに421、OHにちょっとスペシャルなマイク、微妙な位置にkm56、ドラマーの後ろに421、あとキックの補強用にジョンスペンサーのエンジニアに教えてもらったという、相当謎なモノが使われてました。
BassはSansAmp BassDIからV76に突っ込んで、TubetechのコンプとEQ。
ギターは俊太郎さんのがFender Twin reverb Blackface、中井さんのがMarshallの60年代のやつ(型番忘れた)。ギターは両方とも秘密のマイクで集音(笑)
基本的にプリはShep/Neveを使う。
この日は何曲か録って終わり。僕はそんなにやることが無い。(笑)
10時過ぎには作業を終わらせて、酒を飲む。
「僕はもうほんとに全然酒のまないすから」と言いつつ、なぜか連日僕が一番酒を飲んでいた。6時頃まで飲んで、10時くらいには既に起きて作業してたり。
友達にすごく飲むやつがいて、いっつも何で飲まないんだ、って怒られるので、僕は相当飲まないほうだと思っていたけど、一般の人に比べると飲みだしたら飲むほうらしい。前にそいつと一週間飲み続けて、そのしめにウイスキー2本を一人で飲んで、映像がコマ送りになるというのを経験して以来、ほっとくと生命の危機に至るまで飲んでしまうというのがわかったので、今は人と飲むとき以外は一滴も飲まない。
飲まないようになってから、ビール一杯でも酔いが回るようになったんだけど、なぜか10時間飲んでてもその酔い具合が変わらない(笑)
2日目
金井さんが「俺、ドラムのセッティングやったらもういないから」と冗談交じりに言ってたんだけど、そのまさかで全部僕がやることに。
ボーカルはcmv563+M7からV76を通って1176へ。
金井さんが、コンプは全部薄めにしかかけたくないと言ってたので、かなーりナチュラルなセッティングにしたんだけど、もうちょっとかけちゃっていいって言われて結局20dbくらい潰してた。僕好みなんでいいんですけど(笑)
1176はクリーンすぎる感じがしてあんまり好みじゃなかったんだけど、マイクとプリが好きなの使ってるせいか、なかなかいい感じで録れました。いままでsilverのヤツしか使ったこと無かったんで、blackだからいいのかもしんないけどね。
ちょっと欲しくなった。再発もののほうはどうなんだろうね。今度ヤマハの方ではそっちを使うので試してみます。
歌も演奏も、やっぱり巧いので、簡単に良い音でとれて楽しく作業できました。
海外の有名なエンジニアが日本のバンドを手がけて、全然良い音じゃないときがあるけど、それはやっぱりバンドの演奏自体が駄目だからなんだろうね。
特に歌とドラムはうまければ、どんな機材を使ってても、それなりに良くきこえる。
そんなことを実感した。
この日は、夜にWalrusのかおるさんが来た。
なんかめちゃめちゃ話が面白い。
まじで。
みんなが寝た後に二人で朝まで飲んだ。
3日目
この日も僕が録音。なんか、仕事してる感じで楽しいです。
メンバーも含めて、全員が年上で僕としては恐縮しまくってる感じなんだけど、卓前でタバコを吸いながら駄目出ししまくるので、ふてぶてしいと言われる(笑)
なんだかんだで、録りはスケジュール通り。超順調。
たまたまかおるさんが帰ったのに、晩ご飯をキャンセルしてなくて、一食分あまったんだけど、そこへ見計らったようにきりんさんが登場。
この人は、ワールドカップもチケット持ってないのに観戦したりしてるらしく、そう言うのが得意らしい。絶対このタイミングで来ると思ってたよー、とみんなにいじめられる。(笑)
4日目
この日も順調に終わって深夜に帰宅。
おわったー!って気分なんだけど、僕の本当の作業はこれからなんすよね・・・
魚澄さんのシンセをバンドの演奏のタイミングに合わせて編集し直すと言う怒濤の作業が待っている。(主に、これのために呼ばれてることになっている)
あと、ヤマハのスタジオが割と良い機材を使ってるのに、低音が薄くて全体に線が細い感じなのは電源とかケーブル周りを考えてないからだってな事を提言したら、全部僕が作ることに。その他、シンセの修理などもすることに。
例によって何の仕事をしてるのか良くわからない方向へ。
ミックスも数曲やらせてもらえるかもしれない。
マイブラっぽい曲もあったりするので、なんだか楽しそう。
よくある、マイブラ風の演奏を良い音でとりましたって感じのニセモノにはしないつもり。
やー、しかし合宿は本当に楽しかったです。
火曜からはまたスタジオで作業。