生えている

札幌医大の窓にうつる君の横顔を髣髴たらしめる納豆売りのチャルメラの背後に
根源的一者の胎内におけるひとつの芸術的な最高の根源的歓喜を予感する程に  生えている

松の木の茂みに 生えている 

ソニービルを横目に
常に快適な走りを目指す
カウボーイ
そんな奴も憧れ
また、今世紀最大の叡知とうたわれた◯◯◯◯
奇跡的に先の空襲でやけ残った彼を知るための現存する唯一の資料である『軽口五色帋』によると、────やはり、生えている

『惚れて通えば千里も一里』とヘラクレイトスは叫ぶ
しかし、それでも生えている。