○第1回
「モ、モズが来た!」
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○御田さん、こんにちは。iemuraです。
#ア、アニキ、テエヘンだ。モ、モズがきちまった!
……うーん、さっき来た佐川便、ものすごいものを置いてってくれました。
発送人がA社・栃木研究所のHKさんという、何やら四角いハコ。
何だ、こりゃ!?と思ったら、ギターのハードケースではないですか!
おお、幻のモズライトが!
で、あたふたと梱包を開いてみましたが、期待通りに?状態は悪いです(笑)。
ジャックをさしても、ハム音ばかりしていて音が出ません。
これなら、音が出るように改造しても怒られないと思います(笑)。
色は白、黒のピックガード。
ヘッドに「モズライト・オブ・カリフォルニア」。
ブリッジ部分に、Mマークとモズライトの文字。さらに「MOSLEY」という文字も。
ピックアップも黒色。
で、ボリュームつまみは取れてて(笑)、でもケースのなかには部品が入ってた。
まあ、押入のなかで何年間か眠っていた……という感じの保存状況ですね。
重さは、想像以上に軽いです。というか、モズにさわったことがないから、よくわからないけど(笑)。
ということで、ご報告。いま、当方にモズあり!(^^)
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○御田さん、こんにちは。iemuraです。
モズライトの“その後”ですが、音でました!
そういえば、ノー・メンテのギターにCRCを吹きまくった!という記事があったのを思い出し、
弦(08〜36にしてみました)をきちんとつけると同時に
ジャックを受ける穴と3ポジション切り換えのスイッチ部分にCRCを吹いてみました。
すると、うーん、軍用品恐るべし!
ジャックの抜き差しなど繰り返すうちに、
何とハム音が消え、電気ギターとして機能するようになりました。
音は、当方のアンプでくらべる限りですが、率直にいって、けっこうショボいです(笑)。
パワーもないし、キーンという伸びもない。少なくとも、これまでここで鳴らしたどのギターにも勝ってない。
かろうじて、オーバードライブをかまして歪ませると、それっぽい音になるかな?という程度。
指板は、ずいぶん平らな感じがします。かなりフラットですよね?
そして、ネックの幅がすごく細い! またフレットも平っぽい。
でも、特徴はありますが、なかなか弾きやすいギターだと思いました。
ということで、取り急ぎ、CRC恐るべし!という報告でした。
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○どうも、御田です。
> どうも、お騒がせ電話とメール連発、恐縮です。
中華料理屋で打ち合わせ中、0.8? いや0.9から0.42でも大丈夫、
なんてやってたから、みんながいったいどうしたんだ、と(笑)。
> モズライトのその後ですが、音でました!
> うーん、軍用品恐るべし!
そう、だいたいCRCで直るってのは経験上わかります(笑)。
けっこう原始的な道具ですからね、電気ギターは。
サビがそれほど進行してなかったんでしょう。とりあえずめでたし。
> 音は、当方のアンプでくらべる限りですが、率直にいって、けっこう
> ショボいです(笑)。パワーもないし、キーンという伸びもない。
そうみたいですね。ファーストマン製は。
ルックスは凄いけど、サウンドは大昔のテスコ、グヤトーンの普及版。
1万2000円級(笑)。こいつは何とかしないと。あんまりお金はかけられないけど(笑)。
> 指板は、ずいぶん平らな感じがします。
> そして、ネックの幅がすごく細い! またフレットも平っぽい。
> でも、特徴はありますが、なかなか弾きやすいギターだと思いました。
ほんちゃんのモズは第1フレット・ナット部で幅が39ミリ。
平均的エレキギターは40から44ミリくらいですから、てんで細い。
ちょっとモノサシで測ってみてください。
フレットはけっこうRがついているんですがね。
> ということで、取り急ぎ、CRC恐るべし!という報告でした。
いやはや、暮れになってとんでもないことになりましたね(笑)。ではでは。
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○御田さん、こんにちは。iemuraです。
> ファーストマン製はルックスは凄いけど、サウンドは大昔の
> テスコ、グヤトーンの普及版。1万2千円級(笑)。
そうですね、電気ギターの音がした!ということを喜んでいたムカシを
ちょっと思い出しました(笑)。
> ほんちゃんのモズは第1フレット・ナット部で幅が39ミリ。
> 平均的エレキギターは40から44ミリくらいですからてんで細い。
このモズも39ミリです。ちゃんとコピーしてありますね。
ボディの汚れは落としまして、またどこにも大きなキズはなく、
全体にけっこうキレイなギターになりました。
あ、ヘッドもボディと同色。ですから白と黒だけ。かなり渋いカラーのモズです。(^^)
ただピックアップの部分だけが、錆びも混じってキタナイ(笑)。見た目を考えても、
これは交換したいですね。
> どっかで中古パーツ探しますか。アテはあります。
> 高円寺の小さな中古ショップで、息子と母親がやってる。
> ここでたしかいろんなピックアップが5千円〜2万円くらいで転がってた(笑)。
> よいB級品の店です。
そうですね、中古パーツがいい。
スペースにすんなり収まりそうな、またそれなりに安価なやつ
……というようにやっていくと、何となく決まるのでは?
> いやはや、暮れになってとんでもないことになりましたね。
いやあ、何の前触れもなかったし、けっこう本気でオタオタしてしまいました(笑)。
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ニセライトが、オリジナル状態の“白いモズ”であった頃の貴重な写真。
とはいえこの写真では、すでにピックアップは外されている。
“白モズ”の隣りに立っているのは、御田氏所有の「モズライト・オブ・クラシックス」。
御田氏は、この頃デジカメがなかったため、何と“写るんです”で、作業を記録していた。
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即、廃棄と交換が決定した“白モズ”のピックアップ。
保存状態があまりよくなく、このように錆びも浮いていたが、何より音がショボかった。
ただ当時(60〜70年代初頭)は、ギターの音が電気的に「増幅されている」という
だけでウレシかった時代。比較・検討というレベルははるか彼方だった。
○文&構成:iemura
次回に続く・・・・。