2003.08.24 K.Kotani>
ピピアめふ夏休みアニメ教室スペシャル
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2003年8月24日
ピピアめふ夏休みアニメ教室スペシャル
8月17日ピピアめふにおいて、「ピピアめふ夏休みアニメ教室スペシャル」が開催され、2回の教室に30数人の参加者がありました。
今年は特別ゲストとして、現在NHKの「ニャッキ」とかいろいろ東京で仕事をされている大野幹さんを招いての講座となりました。
まず、大野さんの粘土アニメの実演があり、コマ撮りした粘土が動くと、参加者から思わず声が上がりました。また、「一人5コマずつ動かして次の人」というしりとりアニメも個人制作と平行して実施、粘土が次々と思いもよらぬ変化を見せていました。
個人制作では簡単なものからこったもの、同伴の親御さんがはまってしまって半分親御さんが作ったものが入り交じり、ユニークな作品群が次々と仕上がって行きました。
大野さんは東京では「学生相手の集中講座はやったことがある」そうですが、「学生の作ったものより子供達の作ったものの方が良い」そうです。
今回は通常のビデオコマ撮りに加えて、「ランチボックス」という、メモリーにコマ撮り画像を取り込んで自由自在に再生できる新兵器を大野さんが持ち込んでくれました。直前の一こまと対比しながらアニメートができるので、プロの現場ではいま必須のアイテムだそうです。コマ撮りはデジカメで行い、デジカメのビデオ出力からの信号を「ランチボックス」に取り込んで動きを確かめながら制作するというのが今の普通のスタイルだそうです。フィルムで作る事もあるが、「現像しないと結果がでない」ので、何か気を使うそうです。このデジカメですが、「露出・ピントがマニュアルでがっちり固定できる」のと、「現在撮影している画面を外部にビデオ出力してモニターできる」という事が必須になり、という事になると高価なレンズ交換式一眼レフにはビデオ出力ができず、結局どこのスタジオでも「オリンパスのE20」というカメラに落ち着いているそうです。
kotani@mx1.nisiq.net