2004.09.05 K.Kotani>
2004 広島国際アニメフェス
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2004年09月05日
第10回国際アニメーションフェスティバル広島大会
8月19日(木)から23日(月)までの間、広島市アステールプラザにおいて、第10回国際アニメーションフェスティバル広島大会が開催され、会場は多数のファンで賑わいました。
今回は3日目朝から4日目のコンペ4までの参加となり、全プログラムに参加できたわけではありませんでした。(といっても、前回に同じく5日間参加しても全部のプログラムが見れるわけではないのですが。)
コンペ
相変わらず高レベルの作品があつまっており、(全応募数1500本以上)ヒロシマのメインプログラムで有り続けています。猟奇殺人事件を描いた怖い「ル・ロカテール」魅力的な絵柄の「シスター・アンド・ブラザー」などが印象に残りました。日本からはデビュー賞の「鬼」(細川 晋)など若手の進出が目立ちました。また、各地のフェスを席巻する勢いの「頭山」はここでもグランプリを獲得。原作の落語を知る日本のファンには不満をもらす向きもありましたが、予断を持たない海外の皆様には素直に受け入れられたという事でしょうか。また、ほとんどの作品がビデオ応募となっており、時代を感じました。
学生優秀作品集
前回に引き続き目玉はこれ。4プログラムが上映され2プログラムを拝見しましたが、コンペの入選作始め高品質の作品がめじろ押し。世界的にアニメーションの高等教育がますます充実してきている事の立証でしょう。
マッキントッシュ展
故 宮澤みきお氏が担当しておられた「ムービーペイント」でアニメーションを作るコーナー。
キッズ・クリップ
世界の子ども達の作品上映と、粘土アニメ・驚き盤・ぱらぱら漫画などの体験コーナー。無料・夏休み中とあって多数の子どもで賑わっていましたそうです。なお、子ども対象に募られたぱらぱら漫画の優秀作が展示され、中ホールでは表彰式と上映がありました。
第十回記念展
過去の広島大会の写真やポスターの展示等。なお、大会のアイドルキャラクターの巨大ラッピーは子供達にさわられまくられたせいか、汚れてしまい今回は展示会場の物陰に隠れてフェスを見守っていました。
フレーム・イン
前回に引き続き7Fの研修室に逆戻り。今年の大会も大ホール・中ホールに加えて、小ホールでもメインプログラムが行われ、プロの方対象の「ネクサス・ポイント」もあったため、さらにさびしい感じ。近メ協からは「ピピアめふ子どもアニメ教室」の紹介と作品上映を行う事ができました。また、animation soupからは「ウイルソン兄弟」が出展されました。
ネクサス・ポイント
フレーム・インにプロの作家は出展できないため、今回から設けられたコーナーです。参加は出来ませんでしたが、多数の出展があった模様です。事前にはほとんど広報がなく、当日会場に来て「こんなのあったの」という企画なので、「これなら作品持ってきたのに」という方もいたのでは。ラッピーニュースによると、中々の盛況だった模様です。
ラッピー友の会パーティ
残念ながら参加できませんでした。
ASIFAパーティ
参加出来ませんでしたが、いつもの西村ビルの屋上で開催さ
れたようです。
その他、ベストオブワールドや講演、長篇上映など、紹介しきれないプログラム満載でした。
kotani@mx1.nisiq.net