<2004.09.20 K.Kotani>NEW BOOKS ひとりから始めるアニメのつくり方


毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌

月刊近メ像インターネット


2004年09月20日

NEW BOOKS ひとりから始めるアニメのつくり方



 「ひとりから始めるアニメのつくり方」おかだえみこ・鈴木伸一 洋泉社・税別1400円。かって「アニメージュ」誌上に連載され、「ぼくらの実践アニメ塾」として発行された自主アニメ入門書の改定強化現代版。アニメーションの各種手法/歴史の紹介から、アニメの作り方をやさしく分かりやすく解説した好著。
 ですが、ほんとの何も知らない初心者でなく、ひとつくらい作品を作った人向けの内容になりました。トレス台とタップの使い方、「中割り」の意味とやり方などが分かっていないといざ作ろうという時にとまどうかも。また、撮影に関して記述がほとんどなく、「どんなカメラを買えば良いか」とか、「どんなパソコンを買えばよいか」、という初心者のよくぶちあたる疑問に答えてほしい。昔はアマチュアのアニメといえば8ミリフィルムしかなかったけど、現在はビデオのコマ撮り(基本的に4コマまたは6コマしかできない)か、パソコンでのビデオ経由のコマ撮り(1コマから基本的に自由)、あるいはスキャナーで読み取ってのパソコン内での作業となっているし、その点では、以前紹介した「めざせ! アニメクリエイター」の方がより今の初心者向けの内容ではあります。もっとも今は機材と環境が日々進歩・変化してこのへんについて「こうだ」という記述が難しく、「これ一冊で基本的に全部OK」という本が出ない原因ともなっています。
 昔のアニメ入門書では、大体8ミリカメラでコマ撮りする方法が掲載され、撮影している姿が絵入りで解説されたいたので、そのまままねをすればよかったのですが、非常に便利になった反面、そういう説明がしにくくなったのは否めません。
 パソコンを使えば非常に便利ではありますが、ある程度状況が落ち着かないとこの問題は解決しないかもしれません。

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