2005.02.20 K.Kotani>
映像のコスモロジー9
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2005年02月14日
映像のコスモロジー9
2月4日から13日まで、神戸市のアトリエ2001において、映像のコスモロジー9が開催されました。
11日には過去に参加した作家の新作展が行われ、アニメーション作品としてはK.Kotaniの「WIND UP」「粘る世界」が上映されました。また、最近なくなられた一瀬晴美さんの追悼上映として「夢の仕立て屋」「雨ふり」「歩く人」「一枚の絵葉書」が上映されました。最後には森下明彦さんがパフォーマンス「クッキング・アニメーション」としてランチボックスを使った料理の即興アニメを作りました。
12日には相原信洋氏の個展が行われました。相原氏は現在京都に在住の他北海道に牧場付き一軒家を借りて時々そこに赴かれる他チベット・チェコなどにも再々行かれたりしています。現在では作品制作中に「手が勝手に動いて書く」そうで動画用紙全面に細かく書き込んだ動画はいったいどうやってコントロールしているのか不思議な位です。また作品制作では一貫してフィルム(初期は8ミリ・現在は16ミリ)による制作にこだわり、教員をしている学校の学生が「フィルムが高い」といってフィルムで作ろうとしない事を「年がら年中作品を作り続けているわけでなし1000円や2000円なら一回の飲み代だ」というような話をされていました。また、何百枚かの動画を書いてへとへとになり1-2本の作品を作って卒業するとアニメ作りを止めてしまう人が多かったりアニメの上映会があると休憩時間にみんな周りを見回して知り合いをさがしたり日本は変ですみたいな話もされていました。(でも自主制作までして作品づくりを続ける作家性もないしプロになってそれで飯が食えるような才能もない人はさっさと止めて普通のサラリーマンやった方がよほどお金になるような気もしますが。)
kotani@mx1.nisiq.net