<2005.03.01 K.Kotani>プラネット映画祭2005


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2005年03月01日

プラネット映画祭2005




2月25日から27日まで、大阪中央区の大阪府青少年会館ぷらネットステーション4F プラネットホールにおいて、プラネット映画祭2005が行われました。主に実写のドラマが中心でしたが、中村武「バナナの法則」森田修平「カクレンボ」など、アニメーション作品も数本上映されました。27日にはトーク「映画を撮り続けるために」というテーマでパネルトークが開催され、映画の企画を探して制作資金を提供する立場の方、製作者として企画を見る立場の方、企画を提出する立場の自主制作映画の監督の方のトークがありました。いろいろ興味深い内容の話でしたが、企画を受ける立場からはまともなきちんとした企画が欲しいという事、「何ができます」でなく、「これがやりたい作りたい」という具体的なものでないと話にならないとか、完成してるのに上映のメドがたたない映画が毎年いっぱいあるとか、複数の出資者がからむといろいろややこしいとか、しかし結局、「興業・DVD販売などで制作費を回収しないと次の作品が作れない。」でも「何を作れば当たるのか分からない。」という話に煮詰まっていく様子が面白い。「視聴率の高い番組をパッケージしてDVDにしても全然売れないのに、視聴率の低い作品がばかみたいに売れたりする。」(どっかで聞いたような・・・ルパンとかヤマトの話?)「作品の名前が出せないのは出資者に本数を正しく言ってない事があるので後でもめるので」(おいおい)など大サービスでした。しかし川本喜八郎さんとかユーリ・ノルシュテインが企画をもっていったらどーなるのかなと思うと、つくづくアマチュアの自主制作アニメの延長線上にあるのは劇場用長篇でなく、アート系の作品であるという現実が、実写とアニメの自主制作の違いを感じさせられる一日でした。
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