<2005.03.06 K.Kotani>大阪デザイナー専門学校アニメCG科卒業制作上映会


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2005年03月06日

大阪デザイナー専門学校アニメCG科卒業制作上映会




 3月5日、オーバルホールにおいて、大阪デザイナー専門学校アニメーション科とCG科卒業制作アニメーション上映会が行われました。アニメ科の上映作品は16ミリフィルムによる共同制作のセルアニメ2本と、ペーパーアニメ中心の個人作品9本。現在TVアニメのプロの現場ではほとんどつかわれなくなった本物のセルアニメですが、現在のデジタル化された制作でも、基本的にセルアニメの手法をデジタル化しているという状況ですので、元々のセルアニメの制作を知っておくという事は必要でしょう。音楽の使い方が少々気になりましたが、軽いギャグなどをはさんだ楽しい作品でした。
 個人作品はペーパーアニメ中心でシネカリも1本ありましたが、ビデオ撮影のためか色がきれいに出ていないのが残念でした。特に水彩で着色したものがにじんでしまってわかりにくかった。後のCG作品は同じプロジェクター上映でも綺麗に出ていたので、撮影・録画方法の問題かと思われます。
 CG作品はすべて個人作品で8作品が上映されました。いずれも水準以上の作品で楽しめました。CG固有の問題として、「形やコントラストがはっきりしすぎていて、特有の「てかり」表現を多用すると長時間観ていて疲れる」「手書きと違って全体に整然ときちんと動くので小さなミス・ずれが違和感を呼ぶ」というものがあると思います。この日上映された作品のなかでも「MY HOME」(児玉孝昭)は3Dの絵をセルアニメ風に処理した作品ですが、全体に押さえぎみの画調、丹念でミスのない動きで完成度の高い作品でした。
 ご卒業される皆さんの今後の活躍を期待したいと思います。

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