2006.06.25 K.Kotani>
第8回アニメーション学会大会in沖縄
毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌
月刊近メ像インターネット
2006年06月25日
第8回アニメーション学会大会in沖縄
6月24日から25日まで、沖縄県立芸術大学において、日本アニメーション学会 第8回大in沖縄が開催されました。今回のテーマは「ネットワーク時代のアニメーション」。インターネットの発展した今日において、東京以外の地方でもアニメーションを発信できるようになっている状況を踏まえ、いままでで最も東京から遠い会場で開催されました。
会場の沖縄県立芸術大学は元々琉球大学の建物だったものを同大学の移転後建て増しをして使っているとの事で、隣接する首里城の風景ともよくなじんで「いい感じ」の会場でした。
沖縄県立芸術大学のホームページ
飛行機の時間の関係で基調講演とシンポジウム「ネットワーク時代のアニメーション・沖縄からの情報発信」は見れず、午後3時からのシンポジウム「海外で見る日本のアニメーション」からの参加となりました。現在日本在住のタイ・スイス・アルゼンチン・フランスの人が自国にいた際の日本のアニメの放送状況などを語られましたが、「暴力シーンが全部カットされていて全然話のつながらないアニメがあった」とか、「アルゼンチンで放送される海外アニメの大半はメキシコでスペイン語に吹き替えられるので言葉が変。(同じスペイン語でもなまりがちがうそうです。)」日本アニメのわざとらしい大阪弁はタイでは東北部のなまり、フランスではマルセイユなまりに置き換えて吹き替えられているとか、中々面白い話がありました。
その夕方の懇親会は、山の中の学校にもかかわらず、西は夕日の沈む慶良間諸島の浮かんだ海が見え、反対側には夕日に映える首里城の見える屋上で学生の皆さん手作りのバーぺキュー大会でした。
翌日は研究発表で、表現としての「オバケ」(早い動きの場合、ちゃんと描かれた原画の間にはさまれる抽象的な形の動画)についての発表と、鉄腕アトム以前に放送されたアニメの発表がそれぞれ2件ずつありました。
25日夜には韓国漫画アニメーション協会のチェ・ドンイル先生を囲んでの懇親会、26日には沖縄県文化見学ツァーが企画されていましたが、こちらには参加できませんでした。
来年の大会は、大阪芸術大学での開催が予定されています。
kotani@mx1.nisiq.net