2007.02.11 K.Kotani>
映像のコスモロジー「黒坂圭太個展」
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月刊近メ像インターネット
2007年2月11日
映像のコスモロジー「黒坂圭太個展」
2月10日午後1時から、映像のコスモロジーXI「黒坂圭太個展」A、Bプロが行われました。
Aプロは8ミリ時代の変形作品や16ミリになっての「海の唄」など、Bプロはシナリオを作ってちゃんとストーリーのあるようなものを作るようになり、プロとしての受注した作品を作るような作品との事でした。
前半の作品は学校で抽象画をやっていてそのまま動く映像になだれこんでいった作品との事で8ミリのテレシネ上映はややディテールがつぶれていましたがフィルム上映は20年前の作品と思えぬほど色鮮やかなものでした。
16ミリ作品の「海の唄」はプリントが最近海外で好評で2本とも外に出ているとの事でテレシネによる上映となりました。
後半Bプロの「個人都市」「春子の冒険」までが抽象性を残した実写や写真を使ったアニメ作品となり、以後は手描きのセルアニメ的な作品となっていきます。2003年の「冬の日」(内外の作家による連作の一つ)以降は製作がデジタル化し、生のセルでなくスキャナーで取り込んだ画像をパソコン内で重ねてアニメにしていくという現在もっともポピュラーな手法に移行して行きます。
最新作「Agitated Screams of Maggots」のPVが上映されましたが、そのままでは放送不能という事で実際には「モザイク」がかけられた状態でしか公開されておらず、こういう場所でしか元の状態では見れないとの事でした。
ウィキペディアによる紹介
現在は長編「緑子」を手がけており、当初某社よりかなりの予算を提示されて製作にかかったものの某社社長が途中まで出来上がったものを見て頼んでいるものと全然違うとの事でクレームになり、現在は別の形で製作が進んでいて年内には形になるとの事でした。
kotani@mx1.nisiq.net