<2007.07.17 K.Kotani>ソフト紹介 STOP MOTION ANIMATOR


毎月読める日本で唯一の自主アニメ情報誌

月刊近メ像インターネット


2007年7月17日

ソフト紹介 STOP MOTION ANIMATOR



 前回、パソコンでコマ撮りをするソフトとして「CLAY TOWN」を紹介したが、その後英語版であるがフリーウェアがあるのが分かったので紹介します。
STOP MOTION ANIMATORのページ Tutorials and more から Free downloads へ入る  なんとWindows98で動く! ので、前回に「パソコンでアニメを作る」で使ったもらいもんのノートパソコンが再登場。

 FireWire接続のDVビデオカメラは使えないので、USBカメラを購入。98対応は少ない。(当たり前か)PentiamII 233以上対応というこいつを購入。(パッケージがやや変色していてかなり古いものの様子) ピントは手動で合わせるが、露出は全自動となっている。ズームレンズのUSBカメラは現在市販ではないらしい。

 パソコンにカメラを接続すると「映った!」英語版なのに日本語表示なのはカメラのドライバーが日本語版のためらしい。

 操作画面。この画面を見ながら手動でビント合わせする。

 「Capture Option」のメニューからは毎秒のコマ数、ムービーの圧縮方法が選べるようになっている。なかなかのものである。


 「Source」メニューからは日本語の表示がででくる。これもドライバのためらしいが、なんと手動で露出が固定出来る事が判明した。(このカメラだけ?)

 「Grab」というボタンを押して行くとどんどんコマ撮りができる。タマネギマークのボタンを押すと前のコマが透過して見えるらしいがパソコンのスペックがあまりに低いため、うまく作動しなかった。(別のもっとましなパソコンで試した所ちゃんと透過してみえた。透け具合も調整出来るようだ)

 コマ撮りしたものをムービー保存して再生すると、おお、動く。 (撮影素材が8mmフィルムの紙箱で舞台がPowerBookの箱というのもどうかとおもうが。か?)ムーピー保存したファイルを「ノートパソコンでアニメーションを作る」で使ったビデオ編集ソフトで開くと読み込んで音をつけて保存する事も出来る。最終的にDVDにも焼ける。
 総合評価。英語版のため、英語がわかんないとダメ。インターフェイスは「CRAY TOWN」に比べるといかにも昔のWINDOWSソフトらしく初心者には難しいかもしれない。ズームレンズのついたカメラが使えないのはバツ。USBカメラでも画質の良いものがあれば良いのだが。
 一方、無料、Win98でも使える、などのメリットも大きい。また、音付けまで一応出来る「C RAY TOWN」と比較すると1カットずつしか作れないソフトではあるが、映像編集ソフトと組み合わせる事により、逆に作者の意図を正確に反映した作品作りには向いているかもしれない。パソコン側から露出のコントロールまで出来るのはマル。
 手持ちのノートパソコンとUSBカメラ、安価なソフトでアニメ作りが出来る、という点は大きく評価したい。

近メ協のページに
もどる
近メ像のページ
もどる
アニメのページにもどる
ホームページにもどる

kotani@mx1.nisiq.net